【試乗】BMW i8海外試乗レポート/今井優杏(2/3)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:ビー・エム・ダブリュー株式会社
iシリーズの製造工程は徹底的に「エコ」を追求
“サスティナビリティ”、つまり持続可能性を至上命題とするiシリーズは、CO2排出を極端に抑えるために電気を主な動力源とするモデルをラインナップするのだが、道路に放たれたクルマ自体だけでなく、その製造工程までもが徹底的にエコ・コンシャス。
iシリーズの生産拠点であるドイツ・ライプツィヒの工場の電力は100%風力発電で賄われ、排水となる水の使用量も70%低減するなど積極的だし、米・モーゼスレイクのカーボン・ファイバー工場は電力を豊かな水資源に依る水力発電に求めている。
内外装にもリサイクル可能な素材を多用し、クルマが生産されて廃車になるまでの生涯にわたる炭酸ガス排出を低減することがはっきりロードマップとして描かれた。
しかし、私が注目したいのは小難しい環境負荷低減への数値の羅列ではない。このiシリーズの絶妙なところは、これらがきっちりと“高いファッション性”を帯びていることにあるという点だ。
i8は本気のクーペ、スペックはレーシングカーと互角!
もうすでに発売されたi3は、つるんとしたカーボン製の外皮が先進感をやたらに強調するのに反して、乗り込めば『む、無印良品製なのかこれは』と見まごうほどにオーガニックな内装がドライバーを歓迎する。
そのオーガニック感も単なる演出ではなく、きっちり裏付けられたリサイクル、及びリユース素材で作られているのだから全世界の環境問題に敏感なセレブリティは一斉に反応した。BMWもその受け皿を公式サイトに設け、シンガーやモデル、ブロガーにまで愛好家が多数存在するスマートフォンのカメラアプリ、インスタグラムによる画像投稿とリンクし、世界中のi3オーナーからの投稿を公開している。これがもう、なんか唸るくらい羨ましくなるライフスタイルを見せつけられる方式。ニクいぞ!
もちろんそのオシャレ感はi8にもまた違った形で継承されそうだ。
i8は同じiシリーズの兄弟でありながら一転、かなり本気のスポーツクーペ。羽のように上方に跳ね上げるシザードアを備え、エンジン+モーターのシステム最高出力は362ps、最大トルクは572Nmを誇る。これはもうレーシングカースペックとも呼んでもいいんじゃないかな。試乗記は既出の別記事に任せるとしても、極太のサイドシルを跨がなければコクピットにアプローチできず、ペンシルスカートじゃ到底乗り込めない(スリットが破けちゃう!)あたりにBMWとしての本気を感じてしまったくらいだ。
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