BMW 3シリーズ 海外試乗レポート(2/3)
- 筆者: 菰田 潔
- カメラマン:BMWグループ・ジャパン
E90型3シリーズのエクステリアデザインを担当したのは日本人デザイナー
E90型3シリーズのエクステリアデザインを担当したのは永島譲二氏という日本人だ。もちろんBMW開発研究センター(FIZ)のデザイン部門に所属しているデザイナーだ。過去の永島氏の作品はZ3、先代の5シリーズなどがある。彼のデザインの特徴は年月を経ても古くならないデザインだ。非常に細かいところまで気を使って、丁寧にデザインしていくからだろう。
そうはいってもBMWのデザイン戦略の中での話しだ。7シリーズのようなエレガントさとZ4のような躍動感の中間に新型5シリーズが存在するが、5シリーズよりZ4に近いところに位置づけられる。
全体のシルエットはエレガントさを醸し出しているが、ボディサイドはZ4に近い躍動感があり、実物を見ると結構迫力がある。
ボディ寸法は大きくなっている。E46型と比べると、全長は4,520mm(+49mm)、全幅は1,817mm(+78mm)、全高は1,421mm(+6mm)、ホイールベースは2,760mm(+35mm)である。ドイツ人の平均身長が毎年1mmずつ伸びているのに合わせてサイズアップしている。全幅が1,800mmを超えるほど広いのが都会で使いには気になるが、実際のボディ寸法は1,800mmより狭いはずだ。一番張り出しているのは前席のアウタードアハンドルだから実用上は数字ほど広くはない。最小回転半径はボディ部分で5.5m、タイヤでは5.3mだから相変わらず小回りは効くほうだ。
インテリアはi Drive付きは、ダッシュボード中央上部にモニターが付く。スペインで試乗したクルマには全部付いていた。
エンジンは新しくなった。バレンシアで試乗できたのは330iと320dである。この他に325i、320iがあり、4つのエンジンバリエーションからのチョイスになる。
特殊マグネシウム合金をシリンダーブロックとシリンダーヘッドカバーに採用した直列6気筒エンジンは、最後にバルブトロニックが採用されたものだ。電動モーター式ウォーターポンプを世界初に採用するなど、軽量化とさまざまなロスを小さくしたエンジンである。最大トルクは300Nmで旧エンジンと変わらないが、なんと2,500~4,000rpmという低い回転数で幅広く発生しているのが特徴である。
もう一台の320dは直列4気筒ターボディーゼルである。これも2,000rpmで340Nmという太いトルクを発生する。可変タービンジオメトリーを持つエキゾースト・ターボチャージャーと第二世代のコモンレール技術を組み合わせたスポーツ・ディーゼルである。
トランスミッションはMT、ATともに6速が採用されている。より幅の広いギヤレシオが選べ、より力強く、より静かに、より燃費よく、よりスムーズに走ることができる。
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