BMW2シリーズアクティブツアラー試乗レポート/五味康隆(3/3)
- 筆者:
- カメラマン:小林岳夫 Text : 五味康隆
6速ATと1.5リッター直噴ターボの組み合わせは想像以上
そして、懸念している方や心配している方も多いはずのBMW初のFFの実力だが、さすが走りに強いこだわりを持つBMWだと称えたい。
まずエンジンがとても気持ちよい。今回試乗した「218i アクティブツアラー」に搭載される1.5リッターの直列3気筒エンジンに6速ATという新開発の動力源の組み合わせだが、この加速がかなり心地よい。回転が滑らかで吹け上がりの良いことも影響するが、個人的には6速ATが好印象だった。
今、BMWでは滑らかな変速など利点も多い8速ATが主流だが、コンパクトカーなら逆に6速ATでも十分とも言える。なぜなら、使いこなすギア段数が少ないということは、無駄なシフト変速が少なくなるし、スムーズにも走り易くなるからだ。より車体が大きく重たいモデルではもちろん多段化は有効だが、比較的軽量なコンパクトカーで、かつトルクが豊富なエンジンを擁しているなら6速ATでも十分だと、218i アクティブツアラーに乗って改めて感じた。
FFだって「駆け抜ける歓び」を
そして走りの気持ち良さを左右する旋回性能だが、これまた完成度は高い。
本国のスポーツサスペンションが標準装備されているので、ファミリーカーをイメージしている方にとっては少し硬さを感じる時もあるだろうが、BMWのスポーティな足回りを想定しているかたにとってはかなりしなやか基調。足回りは節度感を持ちながら良く動き、ハンドル操作にも素直に反応するし、ハンドルに伝わる手応えも正確で、スポーティに気持ちよく走れる。
ちなみにメーカーはFR的な「俊敏なハンドリング」と評するが、BMWのFR車を乗っている方からすれば、若干フロントが重く動くと感じるかもしれない。しかし初めてBMWに触れる方からすれば、FFとは思えないほど素直にストレスなく走れる完成度に驚くはず。走行モードをスポーツにしたときは特にその傾向が強く感じられた。
[レポート:五味康隆/Photo:小林岳夫]
BMW 2シリーズアクティブツアラー「218i アクティブツアラー Luxury」 主要諸元
全長x全幅x全高:4350x1800x1550mm/ホイールベース:2670mm/車両重量:1460kg/乗車定員:5名/駆動方式:前輪駆動(FF)/エンジン種類:直列3気筒 DOHC BMW ツインパワーターボ 直噴ガソリンエンジン/総排気量:1498cc/最高出力:136ps(100kW)/4400rpm/最大トルク:22.4kg-m(220N・m)/1250-4300rpm/トランスミッション:6速AT/燃料消費率:16.8km/L[JC08モード燃費]/タイヤサイズ:205/60R16/希望小売価格:3,810,000円[消費税込み]
試乗・撮影車には「アドバンスド・アクティブ・セーフティ・パッケージ」(130,000円)/「コンフォート・パッケージ」(144,000円)/「アドバンスド・パーキング・サポート・パッケージ」(147,000円)/「BMWコネクテッド・ドライブ・プレミアム」(61,000円)/「17インチ マルチスポーク・スタイリング 481アロイ・ホイール」(92,000円)/「電動パノラマ・ガラス・サンルーフ」(209,000円)/「ファインライン・ショアー・ウッド・トリム/パール・グロス・ハイライト」(30,000円) 合計:813,000円分のオプションを装着
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