ベントレー 新型コンチネンタルGT&ベンテイガV8試乗|スポーツラグジュアリー極まるクーペとSUVをテスト!(2/3)
- 筆者: 吉田 由美
- カメラマン:和田 清志
唯一無二なW12気筒とクラフトマンシップ溢れるインテリアに酔いしれる
というわけで新型「コンチネンタルGT」。
ひと言でいうと天然素材と最先端のテクノロジーの融合です。
エクステリアは、フロントのカーブやリアのタイヤハウス上のカーブなどが歴代のコンチネンタルGTと共通のデザイン。また、ボンネットを長く、ノーズを低くし、前輪を前方に135mm伸ばしたことで、さらに堂々としたシルエットになっています。
エンジンは635馬力、VW製の6リッター W12 TSIエンジンを搭載し、8速デュアルクラッチトランスミッションを採用。先代に比べてボディをアルミにするなどで80kgも軽量になっていますが、それでも車両重量は2トン超えの2244kg。しかし0-100km/hは、3.7秒で最高速は330km/hという迫力のある速さを誇ります。
いっぽうでクラフトマンシップへのこだわりが強いのもベントレー。インテリアに使用する本革はすべて南ドイツ産の牡牛のもの。牡牛は虫のいない標高の高い場所で、傷がつかないように育てられたもので、とりわけ上質なものが選ばれています。また、ステアリングに施されているステッチは、熟練した職人がマイフォークで縫っているそう。さらにインテリアに使われる天然木は10平方メートル分にも及びます。本革のシートの厚みに頼もしさを感じますが、ダイヤ型のステッチ「ダイヤモンド・イン・ダイヤモンド」は、1つのダイヤ型が712個ものステッチで縫われています。厚みといえば2ドアのクーペなのでドアが大きく厚みがあるため、ドアの厚さ分の幅を考慮しないと駐車場などでドアが開かないとか、傷をつけてしまうということもあるかもしれません。
メーターパネルは液晶ディスプレイとなり、また、センターにある12.3インチのディスプレイは、フラットなウッドパネル、MMIディスプレイ、そして美しいアナログのダイヤル(外気温、コンパス、クロノメーター)と回転して3パターンになる演出も楽しいもの。特に移動中にアナログダイヤルにディスプレイを変えると、キラキラのコンパスがくるくる回る姿が美しいのです。ただし、エンタテイメント系は使い方に慣れないと少し使いにくいかもしれません。
また、暗い場所で車両に近づくと、ヘッドライトがだんだん明るくなり、ドライバーを出迎えてくれるなんて演出も。
ボディカラーは基本の17色に加えて、オプションを入れればなんと70色から選ぶことが可能なので、お気に入りの色が見つかりそうです。
サスペンションやエンジン、ギアボックスなどの設定を変えるは「ベントレー・ドライブ・ダイナミクス・コントロール」の仕事。と言ってもそもそも635馬力もあるので、たとえ「コンフォートモード」でも力強い走りです。ドライブモードは4つ。「コンフォートモード」「ベントレーモード」「スポーツモード」「カスタム」がありますが、ベントレーだけに「B」のマークの「ベントレーモード」を使いたくなりますが、このモードはまさにそんな心理を突いたかのようにバランスが良く、どこまでも気持ちよく走れる設定。ほかのモードも試みましたが、「Bモード」だとモード切り替えをしなくてもジェントルマンな走りを約束してくれます。2トン以上もの重さや全長&全幅共に大きいサイズなので気は使いますが、ハンドルさばきが軽やかで乗りにくくないのは「ベントレー・ダイナミック・ライド」や「エアサスペンション」「電動パワーアシストステアリング(EPAS)」、最新式の連続可変ダンピングコントロール、(CDC)など先進の車両制御のお陰でしょう。
しかし私が何より気に入ったのは車内の香りです。これは今まで取材しても何の香りかわからず、私としては革か接着剤の香りではないかと思うのですが「コンチネンタルGT」のこの気品漂う香りは、車内の香りをすべて吸い込みたくなるぐらい高貴な香りで、これだけでももっと乗りたい、運転したいという気分になってしまうのです。
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