アウディ RS5 & S5カブリオレ 試乗レポート/松田秀士(2/5)
- 筆者: 松田 秀士
- カメラマン:柳田由人
とてつもない世界が眼前に広がるRS5のV8 450psのハイパワー
RS5は、A5の、さらにはS5のスーパースポーツモデルだ。昔からアウディのRSとはかなり攻め込んだ造りのモデルというのが相場で、その走りにも硬派な性格が前面に出されている。というのがこれまでのボクの印象。しかし、このRS5は違う。メカニカル面での攻め込んだ造りというのは、伝統に則り変わらず我々を唸らせるものだが、シートに腰を降ろしアクセルを踏み込んだ瞬間から何とも言えない心地よさが漂う。
RS5のロゴがあしらわれたいかにもサポートが良さそうなセミバケットタイプのシートは頑強そうな造り、座ってみると硬いには硬いのだが意外と表面がしっくりとくる。そう、普通に走らせる分にはかなりコンフォート。それもシートの質だけを高くして心地よさを出すといった小手先の技術ではなく、クルマ全体でコンフォートにしている。テーマであるスポーティーさを失わずにだ。
しかし、ステージが峠のワインディングに変わり右足に力を込めた瞬間、とてつもない世界が眼前に広がった。クォーンというエンジン音と共に、一気にレッドゾーンまで回り、素早くシフトアップ。そしてまたレッドゾーンめがけて鋭いレスポンス。R8(V8)を上回る450psのパワー、同じ4.2LのV8エンジンながら8250rpmという高回転域で発生する。
エンジン回転計には約8200rpmからレッドゾーンが刻まれている。つまり、このエンジンは高回転型エンジンだ。しかし、4000~6000rpmで430Nmという分厚いトルクも発生する。カタログデータで見る限りも、そして実際にドライブした印象からも高回転型で使いにくいとは感じない。上りつめてもまだ切れるような勢いがあるし、中低速もしっかりとトルクがあって運転しやすい。このエンジンは熟練工の手作業によってハンガリーのジュール工場で組み上げられているのだ。
R8のV10エンジンとの共通項が多くV8のバンク角は90°。狙いは低重心化だ。メカニカルな排気音も魅力の一つだが、これは左右のリヤサイレンサーにフラップが組み込まれていて、高負荷高回転でフラップが開きよりレーシーな音質となるのだ。
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