皆川 賢太郎が語る、アウディとスキーヤーの意外な共通点とは[アウディ 新型「A4」発表会レポート]
- 筆者: トクダ トオル(MOTA)
- カメラマン:オートックワン編集部・アウディジャパン
東京モーターショーでお披露目された新型A4が2月19日にいよいよ正式デビュー
アウディの主力モデル「A4」がフルモデルチェンジを果たした。新型A4は2015年秋のフランクフルトショーでデビュー。東京モーターショー2015会場で国内初披露もされており、発売時期が待たれていた。
正式な発売は2月19日。セダンモデルから先行し、ステーションワゴンタイプの「A4アバント」に関しては遅れて2016年央頃の見込みだという。
世界累計1200万台を販売したアウディの屋台骨
A4は世界で累計1200万台(アウディ 80シリーズを含む)を販売する、アウディを支える屋台骨の重要なモデルだ。新型A4はセグメントの新たなスタンダードとなるべく、プラットフォームも新たなモジュラー型「MLB evo」を採用。室内空間は拡大し、内外装のデザインも全て一新した。
また日本仕様では「アウディプレセンス」の最新世代を搭載し、先進予防安全技術についても世界水準を満たす。
搭載されるパワートレインには最新の「ライトサイジング技術」を採用。排気量は2.0リッターと、昨今のダウンサイジングエンジンの傾向とは異なるが、ミラーサイクル化などで従来型比で最大33%の燃費向上を達成するなど同等の効果を実現。燃費効率と性能の両立を図った。また更なる環境性能向上のため、CD値(空気抵抗係数)0.23を達成。走行性能や燃費、静粛性の向上などに多大な効果を得ている。
プロスキーヤー皆川 賢太郎氏や流体力学の専門家らによるトークセッションも実施
発表会の後半では「エアロダイナミクス 喜びと感動への、極限のチャレンジ」をテーマに、プロスキーヤーの皆川 賢太郎氏や東洋大学 理工学部 生体医工学科 望月 修 教授、アウディジャパン 斎藤 徹 代表取締役社長によるトークセッションが行われた。
皆川氏は現役時代、欧州を中心に転戦した際、アウディQ7やA6で自らの運転により様々な山道や高速道路を移動した。シーズン中は冬場のため天候も変わりやすく、quattroに代表されるアウディの先進技術が生かされるハードな環境下での運転も経験。現在も全日本スキー連盟理事として、さらにプロスキーヤーとして世界を駆け巡る日々だ。
いっぽう望月教授は日本における流体力学研究の第一人者であり、ジャンプスキーヤーのウエアやフォームなど、知見を生かし成績向上へ貢献した経験も持つ。
アウディとスキーヤーの意外な共通点とは
先に記したとおり、新型A4が叩き出したCD値は旧型0.26に対し0.23。これはクラス随一であり、市販モデルとしてみても世界トップトップレベルの数値だ。
望月教授は「CD値0.24と0.23ではリッター辺りおよそ700mの燃費差が出る。ただし0.30→0.29なら200m/L。0.2Xの領域ではそれだけ効果が大きい」と専門家の視点で指摘する。
Audi AG エアロダイナミクス開発責任者 モニ・イスラム氏はビデオ映像で「エアロダイナミクスについては4年に渡り開発した。サイドミラー形状の設計だけでも2年を要するなどひとつひとつの積み重ねだった」とその果てしない苦労について淡々と語る映像から、むしろ彼らの強い誇りと自信を感じられた。
これに対し皆川氏も「1/100秒を競う滑降競技も風洞で空力実験も行う。脇を上げたり背を曲げ首をすくめた際などひとつひとつ検証している」と話し、A4開発時との共通性を挙げた。
[レポート:トクダ トオル(オートックワン編集部)]
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