次の100年の歴史が紡がれる場所・アストンマーティンが東京・青山に新販売拠点をオープン/英国本社直轄のブランドセンターも開設予定(1/2)

  • 筆者: 中込 健太郎
  • カメラマン:アストンマーティン・オートックワン編集部

2017年11月1日、アストンマーティン東京が青山に正式オープン

「提供するものは美しくなくてはならない」

東京・青山の中心エリアにこのほど新たに開設したランドマークディーラー「アストンマーティン東京」のオープニングセレモニーに駆けつけた、アストンマーティンのアンディ・パーマー社長兼CEOはスピーチの中でそう語った。

1913年に創業し、すでに100年を超える歳月の中で同社が世の中に送り出してきたクルマの数はおよそ9万台。今や世界最大の自動車となったトヨタ自動車であれば、ほんの数日で製造できる台数を、丁寧に一台一台ハンドメイドで仕上げ、世に送り出されたクルマは、まさに珠玉の芸術品と言ってもいいようなクルマばかり。現在も全生産台数のうちの95%は今も現存しているのだという。

2017年11月1日、この日正式に営業を開始した「アストンマーティン東京」はオープニングセレモニーを催した。

>>[画像33枚]東京のど真ん中に出来た美しくも広大なショールーム、その全容に迫る

「近い将来世界最大の販売台数を誇るアストンマーティンディーラーになる」

パーマー社長はスピーチの中で「ラグジュアリーカー市場において世界第二位の市場である日本は、今後のアストンマーティンが発展して行く上での鍵となる市場の一つ」と紹介した上で、アストンマーティン東京が「そう遠くない将来のうちに販売台数において世界最大のディーラーになる。」と期待を寄せた。

アストンマーティン東京を運営するスカイグループの笠井成人代表も、「現在9ブランド26ディーラーを展開している弊社にとっては極めて大きな挑戦だが、パーマー氏の『ラグジュアリーカーの頂点を極めたい。』とのメッセージに心が決まった。日本におけるアストンマーティンの新しい歴史のスタート。」と話す。

2016年の実績で、日本でのアストンマーティンの販売台数はおよそ200台。2017年は約300台ほどに成長しているとのことだ。この成長スピードも著しく、また、グローバルセールスのおよそ10%前後のボリュームを誇る日本市場はアストンマーティンにとっても重要な市場だ。

そして日本での販売台数の約半数は東京で販売されているという。

この日、新たに営業がスタートした「アストンマーティン東京」は、世界の名だたるラグジュアリーカーブランドのショールームが軒を連ねる青山の中心に、約1,000平方メートルの敷地を確保。

広々としたショールームは7台が展示できるほかに、一角では納車セレモニーもできるスペースが用意されるため、最大8台を展示することが可能だ。

■アストンマーティン東京

住所:〒107-0061 東京都港区北青山1-2-3

電話:03-5410-0070(代表)

SKY GROUP webサイト

着実に実を結びつつある「セカンドセンチュリープラン」

このアストンマーティン東京のショールームの展示スペースの広さにも、アストンマーティンのビジョンがしっかりと反映されている。

次の100年もさらなる成長ができるように、2015年から2022年までの7年間で取り組んでいく中期経営計画「セカンドセンチュリープラン」によれば、この7年間でまず毎年1車種ずつ7車種をリリースし、それぞれの車種毎のモデルライフサイクルを7年とすることで、持続可能な成長ができる土壌を作っていくとのことである。

もちろんコアとなるモデルは、すでに大変高く評価され、ビジネス的にも成果を上げているDB11のような高級グラントゥーリズモでありながらも、SUVモデルや大型のサルーンなど、あくまでも美しく、アストンマーティンがここまでに培ってきた要素はしっかりと反映させつつも、既存のファンやユーザー以外の新たなニーズにもアストンマーティンとしての回答をしっかりと用意していく、ということのようである。

これは日本市場だけで見てもかなりの成果をあげており、2016年には年間200台だった販売台数が、2018年には400台ほどが見込まれるという。

そして、パーマー氏によれば「あくまでも今まで通りの作り方、クオリティで羨望の的となるような美しいクルマを提供していくことが第一で、そこに台数的な計画はない」としながらも、2021年にはアストンマーティン全体で年産12000台ほどの規模に達し、日本市場でのセールスボリュームが1000台前後になるのではないか、との見通しを示した。

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中込 健太郎
筆者中込 健太郎

自動車ライター。1977年生まれ。神奈川県出身。武蔵工業大学(現東京都市大学)工学部電気電子工学科・水素エネルギー研究センターを卒業。自動車産業向け産業機械メーカーを経て、大手自動車買取販売会社で店舗業務からWEB広告、集客、マーケティングなどに携わる。現場経験に基づくクルマ選びや中古車業界の事情に明るいことから、ユーザーはもとより、自動車販売の現場からの信頼も厚い。幼少期からクルマをはじめとした乗り物好きが高じ、車種を紹介するコンテンツなども手掛ける一方、「そのクルマで何をするか」をモットーに全国をクルマで旅行し、食べ歩き、温泉巡り、車中泊といったカーライフに関する執筆も多数手がける。記事一覧を見る

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監修者MOTA編集部

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