AMG 45オーナー限定!プレミアムなサーキット走行会「AMG45 Driving Club」イベントレポート(3/4)
- 筆者: マリオ 高野
- カメラマン:オートックワン編集部
プロとの違いを目の当たりにする「フルブレーキ」レッスン
続いては、コースのメインストレートへ移動して、フルブレーキングのレッスン。スタート地点からはアクセルを全開にして加速し、指定の速度に達したらその速度を維持したまま直進し、パイロンが立てられた位置から全力でブレーキを踏み、定められた枠から車体が出ないように完全停止するという内容。
最初の1本目は時速60kmからのフルブレーキで、その後、時速80km、時速100kmと設定速度を上げてトライするのだが、公道で本気のフルブレーキを踏む機会はほとんど皆無に近いせいか、誰もが自分が思っている以上に力強く踏めないものであることを実感させられる。
一般的なドライバーが街乗りで日常的に使うブレーキの踏力は強くても10kg程度といわれるが、蒲生選手は、レースではなんと最大140kgの踏力でブレーキをかけるというから凄まじい。
我々素人ドライバーでは、頑張ってもせいぜい30~40kgというところで、しかも速度が高くなると、アクセルペダルからブレーキペダルへ踏み替える際のラグの大きさが気になった。
そして・・・いよいよショートサーキットをアタック!
連続フルブレーキというハードなトライに、右足のふくらはぎに心地よい痛みを覚えながら、いよいよショートサーキットのコースをアタックする。
谷口、蒲生の両選手の先導で、後続車はなるべく忠実に先行車のライン取りをトレースすることを意識して走行。数台連なっての走行となると、どうしても後ろの方になると追従遅れになったりラインが乱れたりするので、途中で参加者は走る順番を変えることで、プロドライバーのライン取りをしっかり学べるように配慮された。
富士スピードウェイのショートサーキットは、最長でも距離は920mで速度域は低く、安全性の高い初心者向けのコースなので、どんな初心者でも恐怖感を覚えることは少ない。万年初心者の筆者も走りやすさでは国内屈指のコースであるとの印象を持っている。
しかし、日本人として初めてル・マン24時間耐久レースを制した関谷正徳氏監修のもと設計されたテクニカルコースだけあって、アップダウンとブラインドコーナーが多く、速く走るにはレーシングドライバーの目で見ても難易度の高いコースとしても知られている。
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