メルセデス・ベンツ C63AMG クーペ ブラックシリーズ 試乗レポート/松田秀士(1/2)
- 筆者: 松田 秀士
- カメラマン:メルセデス・ベンツ
日本への割り当て台数は50台!でした・・・。
メルセデスのスポーツブランドといえばAMG。そのAMGブランドの中に「ブラックシリーズ」というモデルが存在する。
このブラックシリーズとは、AMGのブランドスローガンであるドライビングパフォーマンスを体現した究極のピュアドライビングマシンのこと。それはモータースポーツで培った最先端テクノロジーによる究極の運動性能と圧倒的な存在感を示すスタイリングを兼ね備えていることを意味する。
つまり、AMGモデルよりもさらに尖った高性能マシンであり、しかも少量限定生産車なのである。
ここに紹介するC63AMGクーペ ブラックシリーズも、日本へ割り当てられた台数は50台。それも発表とほぼ時を同じくして予約は全て埋まってしまったというから、AMGブラックシリーズの信頼性と人気の高さに改めて感心させられる。
そのC63AMGクーペ ブラックシリーズに、カリフォルニアはラグナセカサーキットで全開試乗してきたので報告しよう。
レースで培われた最先端技術がぎっしり!
昨年10月にベースモデルとなるCクラスクーペが日本へ導入されたのだが、実はC63 AMGクーペはさらにその前に日本でデビューしている。
その出で立ちは、ワイドなフェンダーやリアのスポーティな処理など、AMGファンを唸らせるものだった。しかし、今回のブラックシリーズはそれどころではない。ローダウンされた低い車高、ワイドに膨らんだ前後フェンダー。見るからに迫力満点だ。
特にフロントフェンダーの造形は、ドイツDTMを戦うレースカーを思い起こさせるデザイン。かなり迫力がある。そう、レースで培われた最先端技術がぎっしり詰め込まれている雰囲気だ。
リアには明らかに大きなダウンフォースを発生しそうなGTウイングが備え付けられている。それでもその存在感は少し控えめだ。また、フロントバンパー両サイドには、カナードと呼ばれるフィンが上下に2枚ずつ付けられていた。
これはレースでは良く使われるパーツで、簡単にフロントのダウンフォースを増やすことができる。リアGTウイングと相まって、その効果以上にビジュアルでオーナーを満足させてくれそう。
この前後の空力パーツはAMGエアロダイナミックパッケージのオプションをチョイスすることで装着することができる。
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