アルファロメオ ジュリエッタ 試乗レポート/河口まなぶ(1/4)
- 筆者: 河口 まなぶ
- カメラマン:茂呂幸正
ジュリエッタはイタリア車「メジャー化」の起爆剤となり得るか?
アルファロメオとは、戦前から存在する歴史と伝統あるスポーツカーメーカーで・・・とウンチクを聞いても、多くの人は「?」となるはず。いやそれどころか、アルファロメオってどんなクルマを送り出すブランド?という状況ですらある。
これが、日本市場での正しい評価かも知れない。確かにクルマ好きには良く知られたイタリアの名門だが、世の中的にはまだ認知度が低い。しかしそんな状況を、大きく変えそうなのが今回登場した「ジュリエッタ」なのだ。
では、ジュリエッタのどこに可能性があるのか?
ひと言で言えばこのモデルは、イタリア車、あるいはアルファロメオを「メジャーにできる」といえるほど高い一般性を身につけているのが特徴。
これまでのイタリア車といえば、デザインや走りといったエモーショナルな部分では日本車やドイツ車とは比べ物にならない突き抜けた部分を持つ一方、実用性で今一歩な部分もあったし、商品性としては価格も含めてライバルにやや及ばずな感じがあった。それがゆえにクルマ好きこそ熱狂するものの、メジャーにはなりきれない要素だった。
しかし、2000年代に入ってからイタリアの大衆車(つまりフィアット系ということ)は大幅に進化を果たし、今や世界で見ても先進技術において先頭を走る位置にすらある。加えて、もともとのデザインや走りにおける表現の豊かさもあって、極めて高い商品性をも持ち合わせた。
そうした近年のイタリア車を象徴するのが、このジュリエッタというわけだ。
ジュリエッタは隅から隅まで新開発されたクルマであり、あらゆる技術が最新。なぜならアルファロメオの親会社のフィアット・グループは、このジュリエッタに使用した技術を様々に展開して派生車種を送り出す計画を立てているからだ。
先日、アメリカで開催されたデトロイトショーではクライスラーの“ダッジ”というブランドから「ダート」という新型車がデビューしたが、このクルマの技術の多くはジュリエッタと共通だ。
このようにしてフィアット・グループは今後も派生車種を送り出す。そうした壮大な計画における第一弾のモデルだけに、ジュリエッタは相当に気合いが入った開発によって生まれたのだ。
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