新時代のフレンチラグジュアリー! DSオートモビル 新型DS4が格好良過ぎる!
- 筆者: トクダ トオル(MOTA)
- カメラマン:DSオートモビル
実にクールで魅力的なSUVがフランスから現れた。その名は“DS4”。初代DS4とはガラッとイメージを変えた。アヴァンギャルド(前衛的)なフレンチラグジュアリーを目指すという、DSオートモビルの最新作についてご紹介する。
アヴァンギャルド(前衛的)なフレンチラグジュアリー! 気鋭の新ブランド“DS”
DSオートモビルって、どんなブランド!?
DSオートモビルと聞いてピンとくる人は、残念ながらまだ少数派だろう。2014年6月にシトロエンから独立した新しいプレミアムブランドで、アヴァンギャルド(前衛的)なフレンチラグジュアリーを目指している。
DSの名は、まるで宇宙船を想わせるデザインの「シトロエン DS」という高級車と、その独創的な精神に由来したものだ。
初代DSが登場したのは1955年(昭和30年)。第二次世界大戦が収束してからわずか10年で、日本ではトヨタがようやく純国産モデルの初代クラウンを発表した頃のことである。
なおシトロエン DSはその後1975年までに約145万台が生産されたというから、決して一部のカルトな存在のクルマという訳でもない。この点も念のため補足しておきたい。
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PHEV(プラグインハイブリッド)の電動化モデル“E-TENSE”もラインナップ
クーペSUVとハッチバックを融合したクロスオーバーモデル
DSオートモビル 新型DS4は、「DS7クロスバック」「DS3クロスバック」(共にSUV)「DS9」(日本未導入のセダン)に次ぐ、DS第4のモデルだ。
ボディサイズは全長4400mm×全幅1830mm×全高1470mm。トヨタ プリウスやフォルクスワーゲン ゴルフ、プジョー 308などに近いCセグメントに属する5ドアハッチバックである。
DS オートモビル デザインダイレクターのティエリー・メトロズ氏が『エアロダイナミクスとエネルギー効率性と、そしてカリスマ性を同時に表現した』と語るエクステリアデザインは、クーペSUVとハッチバックのスタイルをクロスオーバーさせたもの。比較的コンパクトなサイズながら、強い存在感を放っている。
ガソリン、ディーゼル、そしてPHEVを最初からラインナップ
旧PSAグループ(現・ステランティス)のEMP2プラットフォームをベースに、約7割を新設計もしくは専用部品で構成。
130馬力、180馬力、225馬力の各PureTechガソリンエンジン、130馬力のBlueHDiディーゼルエンジンモデルの他、システム総合出力225馬力、EV航続可能距離50km超(WLTC複合モード)のPHEV(プラグインハイブリッド)モデル「E-TENSE」もラインナップする。全車が8速ATと組み合わされる。
クール過ぎないインテリアデザイン、運転支援技術も充実
インテリアでは、最新のデジタルコックピットが目をひく。複合的な曲線の組み合わせのインパネデザインがクール過ぎず上質なムードで、操作系のディテールひとつひとつも凝った造形だ。ドイツやアメリカ、そして日本の高級車などとは明らかに違う世界観がある。
インフォテインメントシステム「DS IRIS SYSTEM」は音声とジェスチャーによってコントロール可能だ。情報は10インチのセンターディスクプレイのほか、ヘッドアップディスプレイにも表示される。
最新のADAS(先進運転支援システム)も充実。アップデートした自動運転レベル2の「DS DRIVE ASSIST 2.0」も搭載されるほか、赤外線カメラを用いて夜間の歩行者などを感知する「DS NIGHT VISION」も採用する。
またADAS用のカメラは、前方監視のセンシング技術によりダンパーの減衰力を可変させる「DS ACTIVE SCAN SUSPENSION」にも活用される。
新型DS4は2021年第4四半期(2021年秋~冬)より、欧州を皮切りにデビューする予定。日本への導入についてはまだ明らかにされていないが、このアヴァンギャルドなフレンチラグジュアリーを要望する声は少なくないはず。正式発表を楽しみに待ちたいところだ。
[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:DSオートモビル]
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