新型プリウスは走りを我慢するエコカーからの脱却を図る(1/2)
- 筆者: 清水 和夫
- カメラマン:トヨタ自動車
トヨタ新型プリウスは40km/L超!?
ついにトヨタ新型プリウスが発表された。と言っても、アメリカで写真が公開されただけで、中身はまだベールに包まれているのだが、すでに明らかになっている情報もある。
4代目にあたる新型プリウスはトヨタが今年3月に発表した「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」という新しい設計・生産方式で開発される。この新しいプラットフォームで量産される先兵が新型プリウスだ。
つまり、TNGAを知ることでプリウスの全貌を予測できると思う。TNGAはトヨタで最も数多く生産するCセグメントの新プラットフォームなので、世界中の工場でも展開される。
TNGAのトップバッターに選ばれた新型プリウス
TNGAの肝は豊田章男社長がこだわる「もっといいクルマづくり」を単なるスローガンにするのではなく、真に価値あるクルマを開発する手法である。TNGAではパワートレーンとプラットフォームを刷新することで、基本性能や魅力品質を高め、さらに生産技術もTNGAによって刷新される。
TNGAを企画する担当部長の朝倉氏によれば、Cセグメントだけでプラットフォームは100種類に増え、パワートレーンはなんと800機種に及ぶという。
そこでTNGAではグルーピング開発によりパーツやユニットを上手く共用化することで無駄を省き、原価低減分を基本性能の向上に投資する。こうした賢い共通化によってボディ・シャシー・パワートレーンの基本性能が高まり、国際的にも競争力が高まると期待される。
たとえるならば、ユニット設計部署がチーフエンジニアに新鮮な食材を提供することで、各チーフエンジニアは個性的なクルマを開発できるというわけだ。そのTNGAのトップバッターに選ばれたのが新型プリウスなのである。
欧州仕様のプリウスには隠し球があるかも?
TNGAの発表資料によると、パワートレーンの特徴はハイブリッドやガソリン車に関わらず、低重心・軽量・コンパクト。ギアボックスを含めた統合制御が進められている。ガソリン車の場合は燃費で約25%、動力性能で15%以上の向上が可能だ。
ハイブリッドはモーター・インバーター、バッテリーの小型化と高効率化を図ることで燃費が15%以上向上するらしい。動力性能は現行ハイブリッドの性能とほぼ同じではないだろうか。あるいは欧州での競争力を高めるために、欧州仕様のプリウスには隠し球があるかもしれないが、日本で市販されるプリウスは15%アップの燃費なので、40km/Lも可能となりそうだ。
しかも、リチウムイオンとニッケル水素の両方のバッテリーを使いわけるのでは、との噂もある。遅れて市販されるPHEVはリチウムイオンバッテリーを搭載し、EV距離は三菱アウトランダーPHEV並の50km超えを狙うはずだ。
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