トヨタ プリウスワゴン 試乗レポート／松下宏(1/3)

話題の「プリウスワゴン」、プロトタイプにいち早く試乗！

「プリウスアルファ」。

4月下旬の発売時には、きっとそんな名前で登場するのではないかと推測されているハイブリッド車の、プロトタイプに試乗する機会があった。

同プロトタイプ車は、巷では「プリウスワゴン」または「プリウスミニバン」と呼ばれているクルマだ。

プリウスワゴンは、1月のデトロイトショーでは「プリウス v」、3月のジュネーブショーには「プリウス＋（プラス）」の名前で出品されていたクルマである。

3月9日、現時点では正式な車名についてはまだ発表されておらず、「プリウス スペースコンセプト」としての試乗会が催された。

プリウスワゴンとはどんなクルマなのか、概要の説明はあったものの、詳しい諸元や装備は未だ明らかにされていない。

また、市販車に近い状態まで仕上がっているといえど、部分的にはまだ改良途上という部分も残っているというプロトタイプ車を、都内にあるメガウェブのライドワンという限定的な試乗コースで乗る事が出来た。

なので、まだまだ未知な部分も多いが、プリウスワゴンについて取り敢えず分かった事柄をレポートしたい。

まず外観デザインだが、真正面からぱっと見た感じは“あっ、プリウスだ”という印象を受ける。

だが、よく見ると“ちょっと違う”。プリウスファミリーの一員としてのデザインではあるものの、すべてのボディパネルは専用に起こされており、プリウスとは別のクルマである。

真横や後ろから見ると、クルマの後部が延長されているほかリヤのハッチゲートは完全に専用のものであり、プリウスのイメージを感じさせる部分はあるものの、全く異なるクルマであるのが良く分かる。