トヨタ カローラアクシオ・フィールダー 新型車解説(2015年マイナーチェンジモデル)/渡辺陽一郎(3/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:トヨタ自動車株式会社
デザイン面ではフロントグリルが変更され、よりインパクトある顔立ちに
登場して3年後のマイナーチェンジとなるため、デザイン面も変更された。フロントマスクは薄型のヘッドランプに台形のグリルを組み合わせて、インパクトを強めている。今日のトヨタ車に多く見られる顔立ちだ。
価格を見ると、カローラアクシオ、フィールダーともに売れ筋の1.5リッターが割安だ。アクシオの場合は1.3リッターエンジン搭載車に比べて、1.5リッターは約10万円高い。この価格差で排気量が200cc増えて、アイドリングストップも加わり、タイヤサイズが拡大する。
燃費は1.3リッターよりも優れているから、1.5リッターが買い得だ。
ハイブリッドは1.5リッターのノーマルエンジンに比べて、価格が約40万円高い。減税額の違いを考慮しても、実質的な価格差を燃料代の差額で埋めるには、9~10万kmを走らねばならない。
となればカローラアクシオのベストグレードは1.5G(181万3418円/CVT)で決まりだろう。カローラフィールダーも同様で1.5リッターを選ぶ。1.8リッターエンジン搭載車は割高で、排気量が等しい3列シートミニバンのウィッシュを20万円以上も上まわってしまう。
グレードは実用的には1.5G(192万2,400円/CVT)で十分だが、6万円少々を加えて1.5Gエアロツアラー(198万9,163円)を選ぶ手もあるだろう。エアロパーツを装着しながら、価格の上昇を抑えた。
5ナンバーサイズのセダンとしては、先ごろ「ホンダ グレイス」が発売されたが、ハイブリッド専用車だから売れ筋グレードの価格が200万円を超える。5ナンバーサイズのワゴンは、シャトルの発売が控えるものの、今は実質的にカローラフィールダーのみだ。
コンパクトなセダン&ワゴンの品ぞろえが減ったこともあり、今でもカローラアクシオ&フィールダーを選ぶ価値は十分にある。大切なマイナーチェンジとなった。
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