トヨタ カローラ 試乗レポート
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:難波賢二
世界のベストセラーカーとして世界中で幅広いユーザーに支持されている
日本のというより世界のベストセラーカーとして世界中で幅広いユーザーに支持されているクルマ。現行モデルは平成12年3月にデビューし、モデルサイクルがやや長期化してきた段階だが、日本国内ではステーションワゴンのフィールダーや3列シートミニバンのスパシオ、ハッチバックのランクスなどをラインナップしながら、今でも安定してベストセラーカーの座を維持している。
現行カローラでは密度の高いパッケージングを実現するとともに、高い品質感を備えた内外装に仕上げたのが特徴。手頃なサイズのボディの中にしっかり確保された十分な居住空間は、合理的なパッケージングの成果ともいうべきものだ。搭載エンジンは1500ccを中心に1300ccと1800ccも用意される。1300cc以外のエンジンにはFFのほかにフルタイム4WD車の設定もある。上級グレードは電子制御式の4速ATのみの設定となるが、廉価グレードには5速MTも用意される。
コンパクトセダンながら高い品質感を感じさせる仕上がり
張りのある面で構成されたカローラのデザインは、いかにもぎっしり中身が詰まったクルマという印象。4410㎜のコンパクトな全長の中に、大きなキャビンスペースを確保したのが注目される。ボディパネルの合わせ目や塗装の見栄えの良さなどにより、見るからに高い品質感を感じさせる仕上がりだ。
室内に乗り込むと、そこには小さなボディの割りには大きな空間が広がっているのが分かる。運転席回りは横方向にも余裕の空間が広がるし、後席に座っても頭上、足元ともゆったりできる広さがある。前後の席への乗降性の良さも不満のないレベルにある。トランク容量もコンパクトセダンの中では大きいほうだ。
6.5インチのワイド画面を持つカーナビはオプション設定だが、主要グレードにはオートエアコンやオーディオなどの快適装備が標準でつく。エアバッグはサイド&カーテンエアバッグがオプション設定となる。
想像する以上に軽快感のある走りが味わえる
今ではほとんどのクルマに常識となった可変バルブタイミング機構のVVT-iを備えることもあって、カローラの搭載エンジンはとても高い実用性能を発揮する。中心となる1500ccエンジンは中低速域でのトルク感のある走りなど、市街地走行で力強さを感じさせるほか、アクセルを踏み込んだときの吹き上がりのフィールも上々で想像する以上に軽快感のある走りが味わえる。
変速ショックの滑らかさとレスポンスの良さで定評のあるスーパーECTとの組み合わせも良く、実際に走らせたときの実用燃費に優れるのも見逃せないポイントだ。1300ccエンジンはボディに対してやや非力な印象もあるが、実用的にはこれでも十分。1800ccエンジンは余裕のパワーでスポーティな実力を発揮するが、カローラにはここまでは必要ないという印象。足回りは乗り心地を重視したチューニングながら、全体に安定感のある走りが得られる。
小型セダン市場は縮小傾向であるなか、唯一安定した売れ行きを続けているのがカローラ
小型セダンは市場が縮小しているジャンルの代表ともいえるが、そんな中で唯一安定した売れ行きを続けているのがカローラ。従来からカローラに乗り続けているユーザーが、安心して代替できるクルマであることが安定した人気の理由。営業マン用の社用車などとして使う法人需要が多いことも安定した売れ行きにつながっている。
一般のユーザーが選ぶなら当然1500ccエンジンの搭載車がお勧め。価格的に安いXを選んでも良いが、Gを選ぶとコンライト(オートライト)、タコメーター、エアコンのオート機能と脱臭機能などがつく。15万円の価格差はちょっと大きいが、満足して長く乗るためには充実した仕様のグレードを選んだほうが良いと思う。
購入時にはカーナビとブラインドコーナーモニター&バックモニター、SRSサイド&カーテンシールドエアバッグなどをオプションで装着したい。
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