トヨタの挑戦!新型カムリハイブリッドが初の“フルTNGA”モデルだ!保守的クルマから脱却へ(1/2)

トヨタの挑戦!新型カムリハイブリッドが初の“フルTNGA”モデルだ!保守的クルマから脱却へ
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新型カムリハイブリッドが初の“フルTNGA”モデルだ!

トヨタ 新型カムリ(北米仕様)

1982年に初代モデルが登場したトヨタ カムリが10代目にフルモデルチェンジ。車名に日本語「冠」が用いられる数少ないモデルだが、過去15年に渡り北米の乗用車販売トップに君臨してきたベストセラーモデルである。

ただ、ベストセラーが故に悩みもあったそうだ。新型カムリハイブリッドのチーフエンジニアである勝又正人氏は、「私は代々のカムリ開発を担当してきましたが、その中で気になっていたのは、『クルマを知らないならカムリを買っておけば安心だよ』という言葉でした。それがいい意味でも悪い意味でもありました。そこで新型は消去法ではなく『カムリを買いたい』と思えるクルマを目指しました」と語る。

トヨタのクルマ作りの構造改革『TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)』はすでにプリウスやC-HRに採用されているが、新型カムリはアンダーボディ、足回り、パワートレイン、上屋、電気物などなど、全てが刷新された。そういう意味では初の“フルTNGA”モデルと言っていい。「そういう意味では今回のフルモデルチェンジは、まさに“千載一隅”のチャンスで、TNGAが追い風になったのも事実です。(勝又)」

プレスカンファレンスに登壇した豊田章男社長は「新型カムリをミッドサイズセダンの市場を再度盛り上げるチャンスだと捉えています。そのために私たちの目標は新型カムリを可能な限り、事前の予想を覆す刺激的なクルマに仕上げることだった」と語っている。

※2017年2月13日|動画・スペック表追加

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デザインが保守的なセダンからスポーティセダンに変貌

トヨタ 新型カムリ(北米仕様)

エクステリアは保守的なセダンからスポーティセダンに変貌。低重心化とワイド&ローを強調したデザインは、フードと全高を低く抑えながらも、後席の頭上空間をシッカリ確保したロングルーフのキャビンシルエットを採用。フロントマスクは2種類用意され、ベースモデルのXLEは高級感を、XSEはスポーティなデザインとなっている。

一方、インテリアは軽快でスポーティさと広々とした空間を両立。特にインパネ周りは継ぎ目なしのフェースパネルが特徴の一つとなっている。また、オーディオにもこだわっており、AピラーにはC-HR(欧州向け)に続く第2弾となるJBL伝統のホーンツイーターを採用している。

新型カムリハイブリッドのデザインを担当した久保田憲氏は「実はプラットフォームの初期段階から参画し、『カッコいいクルマにするにはどうしたらいいのか?』の提案を行ないました。その結果、今まではやりたくでもできなかった事を盛り込み。最初に作ったスケッチを反映できたと思っています」と語る。「実は“カッコいい”がチャレンジする上で大きな武器になりました。特に若いエンジニアから『やりましょうよ!』と言ってもらえました。2トーンカラーや赤い内装もその一つの答えです。(勝又)」

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山本 シンヤ
筆者山本 シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車雑誌の世界に転職。2013年に独立し。「造り手」と「使い手」の両方の気持ちを“解りやすく上手”に伝えることをモットーに「自動車研究家」を名乗って活動をしている。西部警察は子供時代にリアルでTV放送を見て以来大ファンに。現在も暇があれば再放送を入念にチェックしており、当時の番組事情の分析も行なう。プラモデルやミニカー、資料の収集はもちろん、すでにコンプリートBOXも入手済み。現在は木暮課長が着るような派手な裏地のスーツとベストの購入を検討中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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