新型カムリハイブリッドがフルモデルチェンジ!価格は330万円からで、2.5Lエンジン搭載|最新情報(1/2)

新型カムリハイブリッドがフルモデルチェンジ!価格は330万円からで、2.5Lエンジン搭載|最新情報
トヨタ新型カムリ2017年7月フルモデルチェンジ新型車解説/外装 トヨタ新型カムリ2017年7月フルモデルチェンジ新型車解説/外装 トヨタ新型カムリ2017年7月フルモデルチェンジ新型車解説/渡辺陽一郎/外装 トヨタ新型カムリ2017年7月フルモデルチェンジ新型車解説/渡辺陽一郎/外装 トヨタ新型カムリ2017年7月フルモデルチェンジ新型車解説/渡辺陽一郎/外装 トヨタ新型カムリ2017年7月フルモデルチェンジ新型車解説/渡辺陽一郎/外装 トヨタ新型カムリ2017年7月フルモデルチェンジ新型車解説/内装 トヨタ新型カムリ2017年7月フルモデルチェンジ新型車解説/渡辺陽一郎/内装 トヨタ新型カムリ2017年7月フルモデルチェンジ新型車解説/渡辺陽一郎/内装 トヨタ新型カムリ2017年7月フルモデルチェンジ新型車解説/内装 トヨタ新型カムリ2017年7月フルモデルチェンジ新型車解説/渡辺陽一郎/内装 画像ギャラリーはこちら

トヨタ新型カムリが2017年7月10日フルモデルチェンジ!

トヨタの高級セダン、カムリハイブリッドが2017年7月10日にフルモデルチェンジを受けた。

海外では直列4気筒2.5リッター、V型6気筒3.5リッターのノーマルエンジンも用意するが、日本で売られるのは直列4気筒の2.5リッターをベースにしたハイブリッドのみだ。

新型カムリハイブリッドは北米市場が主力とあってボディが大きい。全長は4885mm、全幅は1840mmに達する。全長はトヨタクラウンと同程度だが、全幅は40mm上まわる。

トヨタ新型カムリ2017年7月フルモデルチェンジ新型車解説/渡辺陽一郎/外装

ボディスタイルは従来型の路線を踏襲する4ドアセダンだが、新型はフロントマスクが鋭角的でスポーティな雰囲気を強めた。 新型カムリのプラットフォームはプリウスから採用が開始された新しいタイプで、優れたクルマ造りをめざすTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)の考え方に基づいて開発された。従って先代型からは一新されている。

グレードはXと上級のGに大別され、Gにはレザーパッケージも用意する。JC08モード燃費は、“X”が33.4km/L、“G”はレザーパッケージを含めて28.4km/Lとされ、全長が4800mmを超える大柄なセダンとしては優れた数値を達成した。

緊急自動ブレーキを作動できる安全装備としては、Toyota Safety Sense P(トヨタ・セーフティ・センスP)を採用。車間距離を自動制御できるクルーズコントロールなど、各種の機能を充実させた。

>>【2ページ目】懐かしの歴代モデルの概要はこちら。カムリの名前の由来とは。

納期最新情報

新型カムリの 発売日は2017年7月10日だが、販売店では6月中旬から価格を明らかにして見積書も作製し、メーカーに注文を入れていた。このような売り方をすると、人気車では発売時点で長期の納期遅延に陥ることがあるが、カムリの場合は大人しい。

本稿を執筆している発売前だから、正確な納期は分からないが、販売店に尋ねたところ「(納期は)2か月程度で長くても3か月。本革シートを使うGレザーパッケージが遅れるといった情報も今のところは入っていない」という。

新型車だから多額の値引きを引き出すのは困難だが、高価格車でもあるから商談は行いたい。

新型カムリは3系列のディーラーが扱うので、カムリ同士の値引き競争も可能だ。販売系列によって点検や車検の基本料金、メンテナンスパックの内容と料金も異なるので、購入後の維持費も比べて判断したい。

新型カムリハイブリッドの価格と装備。おすすめグレードは“G”だ!

新型カムリのグレード構成と価格は、X(329万4000円)、G(349万9200円)、Gレザーパッケージ(419万5800円)となる。

“X”は機能や装備に対して価格が割安で、“G”から15万円相当の装備を省きながら、価格は20万5200円高い。逆にいえばGはXよりも少し割高だ。ただしXでは、オプションを含めて装着できない装備が多く、例えばドライバーの死角に入る後方の並走車両を検知するブラインドスポットモニター(5万4000円)、メーカーオプションのSDナビ(33万4800円)、カラーヘッドアップディスプレイ(4万3200円)などを付けられない。

そうなるとこれらを装着可能な“G”が推奨グレードで、17インチアルミホイール、運転席の電動調節機能なども標準装着される。実用装備とオプションを充実させ、質感も高めたバランスの良いグレードだ。

このグレードは、先代カムリのハイブリッドGパッケージ(342万7527円)の後継で価格もほぼ同じだ。ただし新型カムリでは、先代型がオプションにしていたプリクラッシュセーフティシステムをトヨタセーフティセンスPに進化させて標準装着している。つまり先代型よりも割安になった。“G”はいろいろな観点から見て推奨度が高い。

最上級の“Gレザーパッケージ”では、本革を使ったシート表皮に加えてSDナビなども標準装着される。それでもGに比べて約70万円の価格アップで400万円を軽く超えるから、買い得とはいい難い。

なお取り扱いディーラーは、以前はトヨタカローラ店のみだったが、新型カムリはトヨペット店、ネッツトヨタ店でも扱う。

新型カムリハイブリッドの燃費は33.4km/L。ライバル車と比べても高評価。

新型カムリのJC08モード燃費は、“X”が33.4km/Lで、上級の“G”と“Gレザーパッケージ”が28.4km/Lとなる。

プリウスのSやGなど売れ筋グレードは37.2km/Lだから相応の差があるが、ハイブリッドシステムが古いアクアの“S”や“G”は34.4km/Lだからさほど変わらない。アクアと同程度の数値なら、ボディサイズの割には相当な低燃費だろう。

また同サイズのホンダ アコードハイブリッドの“LX”が31.6km/L、“EX”が30km/Lだから、ハイブリッドシステムを備えるライバル車と比べても優れた部類に入る。燃費効率は優れていると言えるだろう。

▼燃費比較表

トヨタ カムリ ライバル車との燃費比較表
車種名グレード名JC08モード燃費
トヨタ新型カムリハイブリッドG28.4km/L
トヨタ新型カムリハイブリッドX33.4km/L
トヨタ プリウスS37.2km/L
ホンダ アコードハイブリッドLX31.6km/L
レクサス GS300hversion L21.4km/L

新型カムリのデザインは高級セダンらしさが増した

カムリデザイン比較(フロント)左:新型カムリ 右:旧型カムリ

▲トヨタ カムリ 新旧デザイン比較(フロント) 左:新型 右:旧型

日本に先立って北米仕様が発表された新型カムリは、標準タイプとメッシュ状のグリルなどを備えたスポーティな“XSE”に分けられるが、日本仕様は標準タイプのみだ。それでも先代型に比べてフロントグリルが強調され、迫力のあるフロントフェイスになった。「キーンルック」と呼ばれる今日のトヨタ車に通じるデザインを進化させたものだ。

新型カムリハイブリッドを先代型と比べると、ボンネット付近の見せ方が異なる。先代型は前輪駆動のセダンに多い形状で、フロントピラー(柱)の下側と前輪の間隔が近いが、新型ではフロントピラーを少し後退させた印象だ。

ボンネットが長く見えて、後輪駆動車に近い造形バランスとなった。マツダアテンザなどに通じるデザイン手法だ。

カムリデザイン比較(リア)左:旧型カムリ 右:新型カムリ

▲トヨタ カムリ 新旧デザイン比較(リア) 左:旧型 右:新型

ボディの後方のデザインも異なり、先代型に比べると天井を後ろ側へ長く伸ばした。後席の居住性を向上させ、後ろ姿にボリューム感を与えている。ボディの側面は、ドアパネルの上側を張り出させ、いわゆるショルダーラインを強調した。

サイドウインドーの下端はボディの前側で少し低く抑えられ、側方の視界を向上させている。ウインドーの面積を広げることで、外観を明るい印象に見せている。

新型カムリハイブリッドのボディサイズは先に述べたとおり、全長が4885mm、全幅が1840mm、全高が1445mmだから、先代型に比べると35mm長く、15mmワイドで、25mm低い。ホイールベースは2825mmだから50mm伸びている。

ワイドで背が低くなったから、視覚的な安定感も高まった。さらに、ホイールベースが全長以上に伸びたことで、前後輪からボディが前後方向に張り出すオーバーハングが短くなり、引き締まり感も強まっている。

▼ボディサイズ比較表

トヨタ カムリ ボディサイズ新旧比較
グレード名新型カムリ G旧型カムリ G
全長4,885mm4,850mm
全幅(車幅)1,840mm1,825mm
全高(車高)1,445mm1,470mm

新型カムリにカスタムモデルが登場!

新しくなったトヨタ カムリにも、TRDとモデリスタからカスタマイズモデルがすでに発売を開始しており、高級感やスポーティ感を強調した個性的なデザインとなっている。

詳細は下記の記事をご覧いただきたい。ギラギラな画像ギャラリーは必見だ。

>>【ニュース】トヨタ 新型カムリ、もうオジサングルマとは言わせない!TRDのカスタムパーツ発売

>>【ニュース】大人カスタムで魅せる!モデリスタがトヨタ新型カムリをほどよい高級感で演出

>>【画像で比較】どっちがお好み?トヨタ新型カムリのカスタムモデル「モデリスタ」vs.「TRD」

新型カムリは内装のデザインも大幅刷新!高級スポーツサルーンへ大変身

次はインテリアデザインの変更点を見てみよう。一番目につくインパネの周辺は、立体的な形状に仕上げた。カーナビやエアコンのスイッチが収まるインパネの中央部分は、段差を抑えて新型カムリの先進性を表現している。

ナビゲーションシステム、カラーヘッドアップディスプレイ、マルチインフォメーションディスプレイという具合に情報表示機能が多いから、それぞれを最適に配置することで、視認性や操作性を向上させた。

TNGAの考え方に基づき、部品の小型化などによって空間効率が高まったことも新型カムリの特徴だ。車内のレイアウトも見直され、インパネは機能や質感を高めながらも薄型化されている。

トヨタ新型カムリ2017年7月フルモデルチェンジ新型車解説/内装

その分だけ居住空間が広がった。 Lサイズのセダンでホイールベースも長いから、車内はLサイズセダンの中でも特に広い。大人4名が乗車しても、後席の足元には十分な余裕がある。

従来のカムリも同等の室内空間を備えていたが、実用指向の印象が強かった。そこを新型では、継ぎ目のない金属調の装飾を備えたり、複数の色や素材を効果的に組み合わせて潤いを与えている。宝石のタイガーアイをイメージしたオーナメントパネル(助手席の前側に装着される横長の装飾)など質感にこだわった。

内装色は、GとGレザーパッケージにはタイガーアイ調が採用され、シートなどの基本となる内装色にはブラックとベージュの2種類がある。

新型カムリ、日本仕様のエンジンは2.5Lハイブリッドのみ。

トヨタ新型カムリ2017年7月フルモデルチェンジ新型車解説/渡辺陽一郎/エンジン+モーター

ハイブリッドシステムは直列4気筒の2.5リッターエンジンをベースにするが、新型カムリが搭載するタイプは新開発された。名称は『ダイナミックフォースエンジン2.5』となる。

エンジンのメカニズムは、筒内噴射(直噴式)とポート噴射を併用するツインインジェクター方式で、高コストな凝った仕組みを備える。そのために綿密な燃料噴射制御が行えて、最大熱効率は41%と高い。現行プリウスの40%を若干上まわり、前述の低燃費を達成できた。

エンジンとモーター駆動を合計したシステム最高出力は211馬力とされ、エンジン単体の最高出力は178馬力(5700回転)、最大トルクは22.5kg-m(3600~5200回転)だ。実用回転域の駆動力が高く、低燃費でありながら動力性能も進化した。

トヨタ新型カムリ2017年7月フルモデルチェンジ新型車解説/渡辺陽一郎/エンジン×ハイブリットシステム

プラットフォームはTNGAの考え方に基づくプリウスと同じ新しいタイプになる。サスペンションは前輪側がストラット、後輪側はダブルウイッシュボーンによる4輪独立式だ。この形式もプリウスと共通。

このように新型カムリでは、エンジンとハイブリッドシステム、プラットフォームがすべて刷新され、最初の“フルTNGA”モデルとなった。

プリウスもTNGAによるプラットフォームを使うが、ハイブリッドシステムは先代型と基本的に同じだから“フルTNGA”とは言えない。

ボディ骨格には環状骨格構造を採用。構造用接着剤なども利用してボディ剛性を高め、走行安定性を向上させた。超高張力鋼板の採用で、車両重量の増加も抑えている。

新型カムリに搭載される衝突回避支援システム『トヨタセーフティセンスP』とは

トヨタ新型カムリ2017年7月フルモデルチェンジ新型車解説/渡辺陽一郎/RCTA

新型カムリを購入するメリットのひとつに、トヨタセーフティセンスPの標準搭載が挙げられる。

トヨタセーフティセンスPとは、緊急自動ブレーキを作動できる衝突回避支援システムのこと。センサーにミリ波レーダーと単眼カメラを使い、歩行者の検知も可能だ。作動速度の上限も高く、歩行者に対しても時速80kmまで対応する。車線を逸脱しそうになった時、警報を発してハンドルに回避操作をサポートする操舵力を与えるレーンディパーチャーアラートも採用していることもポイントの一つ。

また、運転支援機能も兼ね備え、車間距離を自動制御するクルーズコントロールも装着する。この機能を作動させると、ドライバーのアクセル/ブレーキペダルの操作が軽減され、高速道路を快適に運転できる。ヘッドライトのハイ/ロービームの自動切り替え機能も採用した。

オプションでは、ドライバーの死角に入る後方の並走車両を知らせるブラインドスポットモニター、後退しながら車庫から出庫する時に左右から近づく車両との衝突を防ぐリヤクロストラフィックアラート、駐車時などの接触を防ぐインテリジェントクリアランスソナーも用意している。

海外向けのLサイズセダンのため、日本の道路環境に適した商品とはいえないが、動力性能、走行安定性、乗り心地、燃費、安全性能など、機能を幅広く進化させた。「フルTNGA」を含めて、今後のトヨタ車の商品力を高める要素が数多く含まれる。トヨタの基幹車種らしい力の入った開発が行われたと言える。

[Report:渡辺陽一郎]

トヨタ新型カムリ主要スペック(2017年フルモデルチェンジ)

トヨタ新型カムリ主要スペック
主要諸元XGGレザーパッケージ
価格3,294,000円3,499,200円4,195,800円
JC08モード燃費33.4km/L28.4km/L28.4km/L
全長4,885mm4,885mm4,885mm
全幅(車幅)1,840mm1,840mm1,840mm
全高(車高)1,445mm1,445mm1,445mm
車両重量1,540kg1,570kg1,600kg
乗車定員5名5名5名
ホイールベース2,825mm2,825mm2,825mm
トレッド(前)1,600mm1,590mm1,580mm
トレッド(後)1,605mm1,595mm1,585mm
エンジン種類直列4気筒直列4気筒直列4気筒
排気量2,487cc2,487cc2,487cc
トランスミッション電気式無段変速機電気式無段変速機電気式無段変速機
エンジン最高出力131kW(178ps)/5,700rpm131kW(178ps)/5,700rpm131kW(178ps)/5,700rpm
エンジン最大トルク221N・m(22.5kgf-m)/3,600-5,200rpm221N・m(22.5kgf-m)/3,600-5,200rpm221N・m(22.5kgf-m)/3,600-5,200rpm
モーター最高出力88kW(120PS)88kW(120PS)88kW(120PS)
モーター最大トルク202N・m(20.6kgf-m)202N・m(20.6kgf-m)202N・m(20.6kgf-m)

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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