【新旧比較】「スバル レヴォーグ」を旧型(レガシィ ツーリングワゴン)と比較してみた/マリオ高野(1/4)

【新旧比較】「スバル レヴォーグ」を旧型(レガシィ ツーリングワゴン)と比較してみた/マリオ高野
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スバル レヴォーグとレガシィ ツーリングワゴンを比較してみた

進化度数の基準

話題のスバル・レヴォーグがついに発売となった。

今年1月から予約注文を入れた人にとっては、実に5ヶ月も待ち焦がれての納車がついに実現。期待し尽くしたその乗り味の良さをようやく味わうことが叶い、ついにオーナーとなられた方々は、感慨無量のことかと思う。まずは、苦難に満ちた長い長い納車待ち期間を見事耐え抜き、めでたく納車された皆さんに「祝着至極!」と申し上げたい。

「25年目のフルモデルチェンジ」というキャッチコピーにもある通り、レヴォーグは実質的には現行型で退役するレガシィツーリングワゴンの後継モデルにあたる。

従って、失礼ながらここではレガシィツーリングワゴンを旧型モデル扱いさせていただき、新世代のツーリングワゴン『レヴォーグ』と比較。現行型レガシィツーリングワゴンは退役間近とはいえ、まだ新車で買える状況にあり(※2014年6月末までの受注生産)、実用性においてはレヴォーグに勝っている部分も少なくない。性能も質感も完熟を極め、大幅に拡大している値引き分も考慮すれば相当なお買い得車になっているので、合わせて検討材料としていただければ幸いである。

今回も、分かりやすい進化度数の基準として採点表を設定。劇的な変化から、これまで「何となく変わったかも」程度だった違いまで、進化の度合いを徹底的に採点する!

ボディスタイル&サイズ

スバル レヴォーグ

2009年に登場した現行型レガシィツーリングワゴンはリーマンショック前までの北米市場を強く意識したボディサイズの採用により、歴代レガシィオーナーやスバリストから「肥大化した」と酷評されることが多く、国内市場では人気が低迷。

全長4790×全幅1780×全高1535、ホイールベース2750mmという数字は、4代目までのレガシィツーリングワゴンからは確かにひとまわり大きくなったが、実は、競合車のアテンザやアコードと比べればむしろコンパクトと呼べるサイズに収まっている。しかも、視界が良くボディの四隅が掴みやすいデザインなので、運転すれば昔ながらのスバル車らしい扱いやすさが実感できるのだ。

「肥大化」のレッテルが貼られた要因は、初代から3代目まで続いて定着した「レガシィ=5ナンバーサイズ」のイメージが、現行型レガシィを実寸以上に大きく感じさせてしまうという不幸な背景によるところが大きい。

スバル レガシィ ツーリングワゴン 2.5i B-SPORT EyeSight

とはいえ、顧客から噴出した不満の声を重く見たスバルは「レガシィはコンパクトでなければならない」との期待に応えるべく、後継にあたるレヴォーグでは全長を10センチも切り詰め5ナンバー枠にも収まる4690mmとし、ホールベースも10センチ短縮。従来型オーナーから問題視された全幅に関しては1780mmのまま変わっていないが、凝縮感のあるデザインにより、現行型レガシィよりもひとまわり小さく見える工夫が施され、歴代最高モデルと誉れ高い4代目レガシィツーリングワゴンのサイズ感に戻ったといえる。

運転するとクルマとの一体感が得られるため、実寸よりもさらに小さなクルマのように感じられるが、自宅の車庫に5ナンバーサイズのクルマしか納められないという物理的な問題を抱えている旧型オーナーにとっては、依然として残念がられているようだ。

採点:6点/10点(順当に進化した)

[次ページへ続く]

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マリオ 高野
筆者マリオ 高野

1973年大阪生まれ。免許取得後にクルマの楽しさに目覚め、ヴィヴィオとインプレッサWRXを立て続けに新車で購入。弱冠ハタチでクルマローン地獄に陥るも、クルマへの愛情や関心は深まるばかりとなり、ホンダの新車セールスマンや輸入車ディーラーでの車両回送員、ダイハツ期間工(アンダーボディ組立て)などを経験。2001年に自動車雑誌の編集部員を目指し上京。新車情報誌やアメ車雑誌の編集部員を経てフリーライターとなる。編集プロダクション「フォッケウルフ」での階級は「二等兵」。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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