【新旧比較】「スズキ アルト」の新型と旧型を比較してみた/渡辺陽一郎(1/4)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
スズキ アルトの新型と旧型を比較!
軽自動車の本質を突いたクルマがスズキ「アルト」といえるだろう。初代モデルは1979年に47万円の低価格で登場し、多くのユーザーがクルマを持てるようになった。
初代アルトが低価格を実現できたのは、4ナンバーの軽商用車にしたからだ。1989年に消費税が導入される前の乗用車には、工場出荷時の卸値に物品税が課せられ、車両価格に上乗せされていた。物品税率は普通乗用車が30%、小型/軽乗用車は15%だったが、軽商用車は免税になる。アルトはこの規格を利用して、価格を安く抑えた。
この後、消費税の導入で物品税が廃止され、アルトは軽乗用車に移行した。フルモデルチェンジを重ね、2014年末には8代目の新型になっている。2015年3月11日にはターボのRSも加え、バリエーションを充実させた。
7代目の先代型は、ダイハツ「ミライース」と激しい燃費競争を展開。最終的にJC08モード燃費を35km/Lまで向上させた。8代目の新型は、新開発のプラットフォームも採用して、ボディを大幅に軽量化。JC08モード燃費は37km/Lになっている。
ボディスタイル&サイズ
7代目の先代アルトと新型では、ボディスタイルがまったく違う。先代型は丸みのある女性的なデザインだったが、新型は直線基調で男性的な印象だ。
フロントマスクは直立しており、覆面を付けて目だけが睨みを利かせているような顔立ち。冒険的で好みも分かれるが、骨太感が伴う。先代型は馴染みやすい普通の軽自動車という感じだったが、新型は斬新だ。
ボディサイズは、全長の3395mmと全幅の1475mmは軽自動車の規格枠ギリギリの数値で共通になる。全高は先代型が1520mm、新型は1475mmだから45mm低くなった。
ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は先代型が2400mm、新型はスズキ車で最長の2460mmになり、走行安定性を向上させて後席の足元空間も広げている。
進化度数:4点/10点(比べてようやく気付くレベル)
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