日本でも“発売直前”、新型プジョー3008を雪上試乗! FFといえど雪上性能にスキなし(1/2)

  • 筆者:
  • カメラマン:プジョーシトロエンジャポン レポート:南陽一浩
日本でも“発売直前”、新型プジョー3008を雪上試乗! FFといえど雪上性能にスキなし
画像ギャラリーはこちら

日本でも今春、いよいよお目見えのプジョー3008を雪上試乗!

1月半ば、フランスはヴァル・ディゼール、ティーニュでプジョー3008の雪上試乗会が行われた。こちらは1968年のグルノーブル冬季オリンピックで三冠を達成したジャン・クロード・キリーにちなみ「エスパス・キリー」と呼ばれるスキー場地帯だ。折しも大寒波が雪をふんだんに降らせた後の晴天で、コンディションはこの上ない。

ただし滑りに来たのではなく、プジョーのSUVがオプション装備する機能でおそらく日本仕様には標準装備されるであろう、「アドバンスト・グリップ・コントロール」の効果を試すのが眼目だ。

用意された試乗車はBlueHDi120のEAT6という1.6リッターターボディーゼルにアイシンAW製の6AT。日本では308でお馴染みのパワートレインだが、3008の日本仕様は、よりパワフルな2リッターディーゼルのBlueHDi180を積む「GT」で、この春よりお目見えとなる。

新型3008は最初の3ヶ月で全世界から6万台のオーダーがあっただけでなく、欧州販売分の55%がATと、従来のプジョーには見られなかった様相の一台だ。

>>今春日本デビュー! 新型「プジョー 3008」フォトギャラリー

3008の特徴の一つ、AGC(アドバンスト・グリップ・コントロール)を早速試す

ティーニュの手前70kmほどでクルマを渡され、まずはドライと圧雪部分の入り交じった一般道を走り出す。この時からすでにアドバンスト・グリップ・コントロール(以下、AGC)は氷雪路モードだ。

AGCは基本的な考え方はESPそのもので、トルクとブレーキの制御で走行中のクルマの姿勢を安定させるデバイスだが、プジョーのそれは通常モードのオンオフに加え、氷雪・砂・泥と路面に応じて5種類のモードが用意される。

まずドライのワインディングで際立つのは、3008のとにかく軽快な身のこなしだ。

ハッチバック比でも我慢や妥協のないハンドリングを実現したとエンジニアは強調するのを多少、眉唾気味に聞いていたが、まぁ小気味よくノーズが入っていくこと。この1.6リッターディーゼルの鼻先の軽さとトルクのつきのよさは、市販ディーゼルの選択肢の中でもベスト・バランスだと思う。

そこへ2世代目へとブラッシュアップされた、例の小径ステアリングのi-コクピットが、ドライバーが操るという自在感にさらに磨きをかける。面白くないはずがない。

踏み固められたり溶けだした雪がランダムに現れるような路面で、片側の車輪だけ乗り上げるようなラインをトレースしても、3008は軽くいなすような盤石の安定感を示す。

果たして急坂でのAGCの性能は

続いてはクローズドの圧雪路、急な下りでヒル・アシスト・ディースント・コントロール(HADC)とAGCを試す。

HADCは四駆ならほぼ採用率100%の機能だが、一定以上の速度でしか効かないものもある。徐行やごく微低速で、あまり慣性のつかない状態でも滑りやすそうな路面を下るという時に、アテにできないのだ。プジョーのそれはAGCと組み合わせ8km/h以下の速度域をも制御する。

AGCは氷雪モードのまま、隣のHADCのボタンを押してオンの状態で坂を下り始める。

スピードがつきすぎたらシフトレバーをDからNに入れるとHADCの介入が始まり、路面コンタクトに応じてブレーキがかかる。ドライバーは自分で速度やグリップを調整する必要がないので、ステアリング操作だけに集中でき、狭く急な場所でも安心して下れるのだ。

>>今春日本デビュー! 新型「プジョー 3008」フォトギャラリー

1 2 次へ

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

新車・中古車を検討の方へ

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

プジョー 3008の最新自動車ニュース/記事

プジョーのカタログ情報 プジョー 3008のカタログ情報 プジョーの中古車検索 プジョー 3008の中古車検索 プジョーの記事一覧 プジョー 3008の記事一覧 プジョーのニュース一覧 プジョー 3008のニュース一覧

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる