日産が国内向け車両の生産および出荷再開へ
日産が11月7日から国内市場向け車両の生産および出荷を順次再開すると発表した。
2017年9月18日に国交省の立入検査で無資格者による新車完成検査実施を指摘され、日産は9月20日までに再発防止策を講じたと発表していたが、実はその後も日産国内工場(追浜工場、栃木工場、日産自動車九州)で、完成検査員に任命されていない作業員によって完成検査の一部が行われていたことが発覚。
この事態を受け、日産および日産車体を含む全6工場で生産している国内市場向けの全車両について、完成検査業務・車両出荷・車両登録が停止となっていた。
日産は今月1日から6日まで、国交省の立ち入り検査をオートワークス京都を除く5工場で受け、国交省への届け出書類と工場での実作業を行う基となる標準作業書との不整合などが発見。これを見直し、同省の確認を得たという。
また、これとは別に第三者調査チームにより完成検査員任命・教育プログラム運用面での瑕疵が発見され、今後間違いない生産準備とするために再教育・再試験などの追加の改善措置を講じるともしている。
日産は、上記追加改善措置の実施を条件に、完成検査に関する国交省の確認を得たため、オートワークス京都を除く5工場での国内市場向け車両生産および出荷を11月7日より順次再開する予定だ。
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