住友ゴム、100%石油外天然資源タイヤ「エナセーブ100」が欧州の「Tire Technology Expo 2014」で「Environmental Achievement of the Year」を受賞
住友ゴムは、2013年に発売した世界初となる石油や石炭などの化石資源を全く使用しない100%石油外天然資源タイヤのダンロップ「エナセーブ100」が、ドイツ・ケルンで開催された「Tire Technology Expo 2014」において、「Environmental Achievement of the Year」を受賞したと発表した。
「Tire Technology Expo」は、2001年より毎年欧州で開催されているタイヤ製造等に関する技術発表・展示会で、タイヤメーカーをはじめ素材メーカー、公的研究機関などがその研究成果を発表し、5つの分野(Tire Technology of the Year、Environmental Achievement of the Year、Tire Manufacturing & Design Innovation of the Year、Tire Industry Supplier of the Year、Manufacturer of the Year)で優秀な技術を表彰するものである。
住友ゴムでは、車社会と地球環境保護のため、タイヤ原材料の約60%を占める石油や石炭などの化石資源への依存度を最小にとどめるとともに、タイヤの転がり抵抗を下げることにより地球温暖化の原因となるCO2の削減に貢献する石油外天然資源タイヤの開発に2001年から取り組んでおり、2006年には石油外天然資源比率を70%に高めた「エナセーブ ES801」を、また2008年には同比率を97%とした「エナセーブ 97」を発売した。
そして、2013年11月に発表・発売を開始した「エナセーブ100」では化石資源由来の原材料を、天然由来の原材料に置き換える「天然置換え」、天然素材の長所を活かし、その性能を高めながら改質して置き換える「改質置換え」、自然界には存在しない素材をバイオマス技術で創生して置き換える「創生置換え」により、全ての原材料を石油外天然資源に置換えることに成功した。さらに、この「エナセーブ100」は化石資源由来の原材料の全てを「天然資源化」しただけでなく、燃費、グリップ、摩耗の各性能を高次元で実現させ、「原材料」「燃費」「省資源」という環境への負荷を全方向で抑えるまさに究極のエコタイヤとして完成させた。
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