マツダ 新型アクセラ15S（ガソリンモデル）燃費レポート／永田恵一(5/5)

マツダ 新型アクセラ15S（ガソリンモデル）燃費レポート【総評】

新型アクセラ 15Sの総合燃費／15.6km/L

新型アクセラの1.5リッターは動力性能こそ控えめだが、新型アクセラの魅力である運転する楽しさをちゃんと備えているという意味で、それなりの魅力や存在意義を感じるクルマだった。

燃費に関しては、絶対的な数値自体は納得がいくものと言える。しかしながら、当実燃費企画でテストしたことのある同クラスの車としてゴルフの1.2リッターターボの燃費と比べてみると、

表の通り、ほぼ同等の燃費であった（ちなみにゴルフは真夏のテストだったので、市街地でエアコン作動のためアイドリングストップする頻度が少ないという悪条件だった）

この結果に対しては、「動力性能まで含めて考えれば、ゴルフの燃費はいい」「いや、ゴルフはハイオクガソリンを入れなくてはならない」など、人によって見方は分かれるだろう。

また、新型アクセラのガソリン車同士でも、2リッターはスポーツ（ハッチバック）にしか設定されていないが、2リッターのJC08モード燃費は19.0km/Lとセダンの1.5リッターの19.6km/Lに意外に近く、2リッターの実燃費がどうなのかも興味深い。

もしかすると、車重は2リッターの方が若干重いけど巡航中のエンジン回転数が1.5リッターより低いと思われる点や、パワーがある分アクセル開度が少ないといった要素で、意外に2リッターの燃費がいいということもあるかも知れない。

新型アクセラの1.5リッターをもう1度振り返ってみると、「それなりの魅力や存在意義を感じた」と書いたように、逆に考えれば「この車じゃなきゃダメ」という強い魅力を見つけられなかったのも事実だった。

このクラスのガソリンエンジンモデルは、強い魅力や飛び抜けた部分を盛り込むことがなかなか難しいとは思うが、1つでいいから何かそういった魅力があればなお良かったのではと思う。

そういったことを考えると、試したことがないので断言はできないが、アクセラの1.5リッター、2リッターにはMTの設定があるので、MTを選ぶ方がより新型アクセラらしい乗り方なのかも知れない。

他の燃費レポートをご覧いただきたい方は、以下のリンクをクリック！

以下のリンクから、燃費レポートの各記事が一覧でご覧いただけます！

◇気になる人気車の実燃費＝本当の燃費を測定！　～燃費レポートシリーズ～

燃費レポートでは、昨今クルマ購入の目安となっている燃費へフォーカスし、燃費を売りにした新型車を使用して高速道路、郊外路、市街地など様々な道路状況で実燃費をテスト。丁寧かつ時間を掛けて燃費計測を行うレポート記事です。