HVが得意なのはトヨタだけじゃない、欧州版プラグインハイブリッドの衝撃(1/2)
- 筆者: 清水 和夫
予想以上の速さで欧州車のHV化が進んでいる
海外メーカーも積極攻勢を仕掛けている。ランドローバー&ジャガー社はディーゼルハイブリッド車を投入。ポルシェはスーパーカーのポルシェ918に続いて、パナメーラとカイエンのPHEVを発売した。
メルセデス・ベンツはEVであるSLS・AMGエレクトリックドライブを市販したことがあり、CクラスとEクラスとSクラスにもハイブリッドが存在する。
さらに、つい先日、高級車Sクラスに待望のディーゼルハイブリッドS300hを国内で発表した。ディーゼルハイブリッド「S300h」はJC08モード燃費が20.7km/L。
これだけでもすごいのだが、メルセデス・ベンツ日本が行った社内テストでは、クルーズコントロールを使って鹿児島から東京までの1,541kmを無給油で走破している。
平均速度は71km/h、燃費はなんと25.6km/Lであったといい、そのうえ燃料タンクにはまだ10リッターほどの燃料が残っていたそうだ。レクサスの高級車「LS600h」(ハイブリッド)の燃費/パフォーマンスと比べると、圧倒的にディーゼルハイブリッドの方が優れている。
それだけではない。国内ではガソリンハイブリッドの「S400h」とPHEVの「S550e」もラインアップする。今後10モデルにハイブリッドやPHEVを用意するので、ハイブリッドが同社のコア・バリューになりそうだ。
ほかにもBMWやアウディ、フォルクスワーゲンがハイブリッドを続々と市場投入し、予想以上の速さで欧州車のハイブリッド化が進んでいるという印象だ。そのあたりの事情をもう少し詳しく見ていこう。
この記事にコメントする