レクサス LFA 試乗レポート(1/3)
- 筆者: 河村 康彦
ついに念願のレクサスLFAに乗る事が出来た。
場所は静岡県袋井市にあるヤマハが所有するテストコース。全長約6kmのこのコースは、2輪車のテストも目的とする事から路面はフラットな完全舗装。
一見すると鈴鹿サーキットを”裏返し”にしたかのような、立体交差を途中に有する世界でも珍しいコースレイアウトは、ラップタイムにある定数を掛け合わせると、鈴鹿サーキットでのタイムをシミュレート出来るように設計されているとも聞く。
日本屈指のハイスピード・コースでもあるそんな場所で乗る事が出来たLFAは、プロトタイプながらも「最終スペックが盛り込まれたもの」というアナウンス。
完熟走行を含んで30分と短時間の試乗ではあったものの、その興奮の体験をここに再現してみたい。
ずば抜けて魅力的なLFAの音色
日本きってのスーパースポーツカーを生み出すべく、LFAの本格的な開発がスタートしたのは2000年の事という。すなわち、このプロジェクトはそこから数えてもすでに10年という長い歳月が経過している。
当然、その過程では様々な「紆余曲折」が存在したとも聞く。
車両レイアウトはフロントエンジンで行くのかミッドシップにするのか、エンジンの気筒数や排気量はどのくらいにするのか、ボディ構造はどうするのか、等々・・・。
中でもボディ構造については、当初アルミスペースフレーム式で計画が進行したものの、開発担当役員の「より先進の技術を極めよ!」の一声でカーボンファイバー製に変更されたとも耳にする。
そして、2001年から担当している棚橋チーフエンジニアによると、LFAの開発にあたって最も高いプライオリティとして位置づけられたものの一つが、実は「サウンド」であったというのも興味深い。
EVスポーツカーも登場する今となっては「そんなものは古い考え方だ」と言われるかも知れないが、実際LFAに触れてみると、そんな氏の言わんとするところが痛いほど実感出来たのも事実だ。
世界のスーパースポーツカーには魅惑のサウンドを聞かせてくれるモデルが少なくないが、そうした中にあってもLFAの「それ」はずば抜けて魅力的。
とことん澄み渡り、徹底的に念を入れて調音された管楽器が奏でるかのようなその音色は、「これを耳にするために、遥々250km走ってこのテストコースまでやって来た」と、心底そのようにも思えるものであったのだ。
スピードと共に周波数を高め、加速力に応じてボリュームをリニアに増減させるLFAのサウンドは、スーパースポーツカーには不可欠な「このモデルならでは」という個性を、”音”という無形のテクニックで見事に具現させている。
ちょっと複雑でビジーにも見えるスタイリングや、325km/hを誇る最高速、わずかに3.7秒という0-100km/hの加速力などは、そんなサウンドの”副産物”に過ぎない・・・。
と言えば、それはさすがに言い過ぎだろうが、LFAのこのサウンドは、まずは他のどんなライバルにも負ける事のないセールスポイントと言って良いように思える。世界で最も手間隙かけて作り込まれた、”究極のスポーツカーサウンド”がそこには用意されているのだ。
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