ホンダ 新型ステップワゴン 試乗レポート/渡辺陽一郎(1/4)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:島村栄二
エンジン刷新!わくわくゲート採用!話題のホンダ 新型「ステップワゴン」に試乗!
「マトモだなぁ」
ホンダ 新型ステップワゴンの外観を見て、何となく安心した。
ミニバンは、全長/全幅/全高、さらにピラー(柱)のウィンドウの角度を実質的にほとんど変えられない。この制約の中で、新型ステップワゴンはフェンダーなどを柔らかいラインで仕上げ、フロントマスクも優しい雰囲気だ。
ほかの背の高いミニバンは、どれもフロントマスクにメッキを使いすぎだ。今では個性の演出も難しくなり、「凄い」とか「恐い」と思わせる顔立ちにエスカレートした。この表情も、フロントマスクに厚みのあるミニバンやSUVが持つ魅力のひとつかも知れないが、家族で楽しく出かけるミニバンの価値観には合わない。
新型ステップワゴンは「ミニバンの顔」を上手に表現した。開発者に尋ねると、「今のデザインの流れに沿うのは、もうやめようと考えた」と言う。クルマ好きの多いホンダらしい判断だと思う。
ただしその一方で「いつまで続けられるのか」という心配もある。先代ステップワゴンは、登場時点では標準ボディのフロントマスクが比較的大人しかったが、マイナーチェンジでメッキを多用する流行のフロントマスクに変えられた。
新型ステップワゴンの詳細は「ホンダ 新型(5代目)ステップワゴン 新型車解説」として4月23日に掲載している。概要はこの解説を参照していただくとして、今回は試乗記をお伝えしたい。
便利に使えて操作感も良好な「わくわくゲート」
新型ステップワゴンの注目装備に「わくわくゲート」がある。荷室のリヤゲートだが、従来型の縦開きに加えて、左側が横方向に開く機能も併せ持つ。ショッピングセンターの駐車場などで、背中合わせにとめた後方のクルマとの間隔が狭い時でも、横開きのドアがあれば開閉しやすい。
このサブドアはかなり便利。操作力が軽く、閉めた時の手応えも良い。3列目シートの左側を畳めば、サブドアからも出入りが行える。内側にもドアロックの解除スイッチが備わり、車内からの開閉も可能だ。
リアゲートの下端部分は地上高が445mm。スライドドア部分の床面地上高は390mmだから、若干高めではあるが、先代型に比べると85mm低く抑えた。また445mmという数値は、リアゲートの下端部分の地上高ではかなり低い。
燃料タンクを前席の下に搭載するホンダN-BOXが480mm(後席スライド機能の非装着車)だ。ステップワゴンを下まわるのは、荷室の後部をスロープ状にした330mmのホンダN-BOXプラス程度になる。
サブドアを装着しながら、後方視界をほとんど損なっていないことも注目される。ドライバーの視線に対してサイドウィンドウの下端を低く抑えた水平基調のボディだから、側方と斜め後方も見やすい。
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