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自動車評論家コラム 2017/8/9 17:58

オジサン世代のシビックショックを繰り返さないで!ホンダにおけるフィットとシビックの関係(2/3)

オジサン世代のシビックショックを繰り返さないで!ホンダにおけるフィットとシビックの関係

法人需要を捉えきれなかった外観と安全装備

ホンダ フィット(2017年マイチェンモデル)リア

先代型と現行型を比べると、最も大きく変わったのは外観だ。

先代フィットのフロントマスクは、ヘッドランプのサイズを大きく見せる比較的平凡なデザインだったが、現行型はヘッドランプを薄型にした。今日のホンダ車に共通する形状だ。ボディサイドではサイドウインドーの下端が後ろに向けて大きく持ち上がり、前後のドアには強いキャラクターラインが入る。

これらの効果により、先代型に比べて躍動感と存在感を強めたが、ツールとして使われるコンパクトカーでは個性的なデザインが敬遠される傾向もある。特にコンパクトカーは法人が営業車として利用することも多く、目立つ外観は裏目に出やすい。

外観の変更で先代型に比べると後方視界が悪くなったこともマイナス要因だ。

装備については、先ごろマイナーチェンジを受けるまで、緊急自動ブレーキのシティブレーキアクティブシステムが、ほかの車種に比べて見劣りした。歩行者を検知できず、車両に対する作動速度の上限も時速30kmと低い。トヨタのアクアやヴィッツが採用するToyota Safety Sense C(トヨタセーフティセンスC)も歩行者を検知できないが、最近は軽自動車の方が充実している。

現行ムーヴは2015年のマイナーチェンジでスマートアシストIIを採用。警報に限られるが、歩行者を検知できるようになった。(※2017年8月1日のマイナーチェンジでムーヴはスマートアシストIII採用で歩行者でも緊急ブレーキ対応)

この頃からフィットの安全装備の遅れが目立ち始め、売れ行きを下げる要因になっている。この挽回も踏まえて、先のマイナーチェンジではホンダセンシングを採用した。

>>ホンダ 新型フィット タイプ別を写真でみる(画像45枚)

ライバルは味方にもいた。意外性のないカニバリゼーション。

ホンダ 新型N-BOXホンダ N-WGN

ライバル車の動向も見逃せない。2011年の末にはフィットハイブリッドのライバル車としてアクアが発売され、フィットが落ち込んだ2015年には国内のベストセラーカーになった。2012年9月に発売された日産ノートは、この時点ではハイブリッドのe-POWERを加えていないが、フィットとライバル争いを展開していた。

そして同じホンダのN-BOXもフィットの売れ行きに影響を与えている。背の高い空間効率の優れたボディによって車内はフィットよりも広く、自転車などを積みやすい。現行N-BOXが本格的な販売を開始したのは2012年1月以降だが、3年後の2015年にも18万4920台を売って軽自動車の販売1位になっている。

2016年は18万6367台だから、フィットの11万9846台/10万5662台に比べると圧倒的に多い。販売店からも「N-BOXが定番の軽自動車になり、フィットから乗り替えるお客様が増えた」という声が聞かれる。

さらに2012年11月にはN-ONE、2013年11月にはN-WGNも加わり、日本国内で販売されるホンダ車の約半数が軽自動車になった。軽自動車に偏った新車投入と販売戦略も、フィットの売れ行きを下降させた要因だ。

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