オーリス/インプレッサスポーツ/アクセラスポーツを徹底比較 ~海外市場で鍛えられた商品力の高いグローバルな3車種~(1/4)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:和田清志
海外での競争に負けないよう、商品力を向上させた
今の日本車は世界各国で販売され、大半のメーカーが総生産台数の80%以上を海外で売る。日本国内の販売比率は20%以下だ。
このグローバル化によって日本のユーザーが得られるメリットは商品力の向上だろう。特に欧州は走行性能、乗り心地、シートの座り心地といったクルマの品質に対する要求が高い。海外における販売を通じて、日本車は鍛えられてきた。
この鍛えられた日本車を比較的求めやすい価格で手に入れられるのが、トヨタ オーリスを始めとするミドルサイズの5ドアハッチバックだ。海外のニーズを考えてボディはワイドな3ナンバー車だが、全長は4300~4500mmに収まって取りまわし性は良好だ。そして海外では、フォルクスワーゲン ゴルフなどを相手に激しい競争を展開している。そのために走行性能から燃費、内外装の質感に至るまで、さまざまな機能やデザインを向上させた。
その一方で価格は比較的求めやすく、売れ筋のグレードは240~260万円。上級仕様でも300万円前後に収まる。2015年4月にはオーリスが規模の大きなマイナーチェンジを実施して、直列4気筒1.2リッターの直噴ターボを搭載した。安全装備も充実して、緊急自動ブレーキを作動できる「Toyota Safety Sense C」を新たに採用している。
そこで今回は、1.2リッターのターボを搭載するオーリス120Tと、ライバル車のスバル インプレッサスポーツ2.0i-Sアイサイト、マツダ アクセラスポーツXDを比べてみたい。いずれも国内と海外の両市場で各メーカーを代表する売れ筋車種になっている。
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