【速攻試乗】ダイハツ 新型軽自動車「CAST」[キャスト アクティバ/キャスト スタイル]試乗レポート/渡辺陽一郎(1/5)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:和田清志
「アクティバ/スタイル/スポーツ」と3つの個性を選べる軽自動車
「3つの個性を選べる軽自動車」としてダイハツから「CAST(キャスト)」が登場した。「ダイハツ タント」や「ムーヴ」といった従来の軽自動車も、標準ボディとエアロパーツを備えた「カスタム」を用意する。なので3種類から選べても驚くことはないが、キャストにはいわゆる標準ボディの設定がない。SUV風の「キャスト ACTIVA(アクティバ)」、質感を高めた「キャスト STYLE(スタイル)」、走りの良さを味わえる「キャスト SPORT(スポーツ)」(10月末発売)と、それぞれが独自の個性を追求している。そこが既存の軽自動車との違いだ。
3種類のボディを設定した背景には、軽自動車の切実な事情も絡む。激しい競争に揉まれて価格を徹底的に安く抑えているから、どの車種でも数多く売らねばならない(スズキとの販売合戦にも勝たねばならない?)。しかし、ひとつの価値観だけで売れ行きを伸ばすのは難しい。そこでキャストは3つの個性を設けた。
キャスト アクティバ/スタイル/スポーツがそれぞれ違うパーツを装着して、前述のように標準ボディを用意しない。となればどうしても価格が上がる。
そこでムーヴ「L」に相当する低価格グレードは用意せず、「X」(122万400円)を最廉価仕様とした(「キャスト アクティバ X」「キャスト スタイル X」のFFモデルは同価格)。「安い軽自動車が欲しいなら、同程度の室内空間を備えたムーヴを買ってください」という考え方だ。
明確なキャラの違いを造り分けるダイハツの高い技術力
ダイハツ キャストがアクティバ/スタイル/スポーツと3つの個性をそろえた背景には、樹脂パーツが進化して、いろいろな造形を低価格で生産できるようになった事情もある。
2トーンのボディカラーも、2色に塗り分けるのではなく、ルーフまわりはデザインフィルムトップと呼ばれるラッピングを使う。製造行程で手間が掛かりそうだが、開発者によると「あらかじめ型抜きした1枚のラッピングを被せる方式だから、塗装よりも作業効率が高い」とのことであった。ちなみにリアクオーターピラーパネル(後席ドア後ろの柱部分)は樹脂製のため、3タイプそれぞれ塗り分けて使っている。外装パーツが多様性を持ったことで、選べる自由度も広がっている。
ダイハツキャストの解説は、2015年9月9日に「ダイハツ キャスト 詳細解説」として掲載しているので、今回は試乗した印象をレポートしたい。
試乗した2台は共に前輪駆動の2WDで、「キャスト アクティバ Gターボ ”SA II”」(151万7400円)、「キャスト スタイル X ”SA II”」(128万5200円)であった。
[外装のみならず、インテリアの造り分けも・・・次ページへ続く]
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