N-ONE?ハスラー?どこかで見たことのある外観の新型車「ダイハツ キャスト」[詳細解説](1/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:ダイハツ工業株式会社
ユーザーニーズに応えるため、様々な全高の軽自動車を用意しているダイハツ
軽自動車は税金が安い代わりに、ボディサイズやエンジンの排気量が制限されている(だから税金の優遇という表現は正しくない)。
軽自動車の規格は、全長は3,400mm以下、全幅は1,480mm以下、全高は2,000mm以下で、エンジンの排気量は660cc以下に定められている。そのうち「全長」と「全幅」は昨今の軽自動車ではほぼ規格枠いっぱいに取られているため、車種によって変えられるのは余裕のある「全高」に限られる。
そこでダイハツは、全高が1,490mmのミライース、1,630mmのムーヴ、1,750mmのタント、さらに1,835mmのウェイクも用意した。80~140mm間隔で、全高の違う車種が設定されている。
背が高ければ車内は広くなり、その代わりに燃費性能が不利になって価格は高まる。一長一短で、目的に応じて選べるわけだ。実用的には上記の4車種で十分だが、近年は軽自動車の人気が高まり、新車として売られるクルマの35~40%を占める。趣味性の強い車種も必要になった。
キャストの外観はアクティバ/スタイル/スポーツの3種類だが、基本的なデザインは共通だ。ヘッドランプは丸型で「ミラココア」や「コペンセロ」の路線ともいえるが、かつてダイハツが販売していた「ミラジーノ」にも似た印象も受ける。
ボディサイドは水平基調で、比較的シンプルに仕上げた。それでもフェンダー付近は力強い形状になり、SUV風といえるだろう。
「アクティバ」はこのSUV感覚をさらに強めた仕様で、最低地上高(路面とボディの最も低い部分との間隔)はスタイルよりも30mm拡大して180mm(4WDは175mm)になる。
フロントマスクやリアゲートの下側には、アンダーガード風の樹脂パーツを装着。ボディサイドにはサイドドアモールが備わり、180mmの最低地上高と相まって、外観を文字どおりアクティブに見せている。タイヤサイズは165/60R15だ。
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