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試乗レポート 2017/5/24 16:56

新型 アウディ A5 Sportback(スポーツバック)の研ぎ澄まされた機能美にハートを射抜かれた!

新型 アウディ A5 Sportback(スポーツバック)の研ぎ澄まされた機能美にハートを射抜かれた!

7年ぶりのフルモデルチェンジで新世代に移行

アウディ A5/S5 Sportback(スポーツバック)と、A5/S5 Coupe(クーペ)およびCabriolet(カブリオレ)が新型に生まれ変わった。クーペは9年ぶり、スポーツバックは7年ぶり、カブリオレは8年ぶりのフルモデルチェンジとなる。そんな新しいA5 スポーツバックを目にした瞬間「ハートを射抜かれた!」と語るのは、フジトモことモータージャーナリストの藤島知子さん。日本導入開始第一弾となるフルタイム4WDモデル「A5 SportBack 2.0 TFSI quattro sport」に試乗し、新世代Audiの魅力を解き明かしていく。

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緻密なフォルムと5ドアの機能性が高次元で融合

新型 アウディ A5スポーツバック「A5 SportBack 2.0 TFSI quattro sport」 試乗レポート/藤島知子
新型 アウディ A5スポーツバック「A5 SportBack 2.0 TFSI quattro sport」 試乗レポート/藤島知子新型 アウディ A5スポーツバック「A5 SportBack 2.0 TFSI quattro sport」 試乗レポート/藤島知子

2017年4月、アウディA5が7年ぶりにフルモデルチェンジを果たした。スポーツ性を磨き込み、簡単に人を寄せ付けない孤高のオーラを放つクーペはいつの時代も憧れの存在で在り続ける。かつてはクーペといえば2枚ドアでスポーティなモデルのことを指していたが、最近では4ドアであってもルーフが流麗なシルエットで描かれていればクーペであると解釈の範囲が拡がって久しい。初代アウディA5クーペの媚びないシルエットはじつに魅力的だったが、個人的に最もハートを射貫かれたのは、実は4ドアクーペにリアハッチを備えた「A5スポーツバック」のほうだった。

なぜハートを射貫かれたのか?

理由は、アウディの美学を体現した緻密なフォルムに、機能的なパッケージングが高次元で両立されていたこと。荷物を積むとき、リヤハッチを開けた時に姿を現す大開口部は荷物を出し入れしやすい実用性を備えているし、それでいて、そんな使い勝手の良さを備えていることを感じさせないあたりがスマートに映ったのだ。

これぞA5スポーツバック!と思わせる近未来スタイリング

新型 アウディ A5スポーツバック「A5 SportBack 2.0 TFSI quattro sport」 試乗レポート/藤島知子
新型 アウディ A5スポーツバック「A5 SportBack 2.0 TFSI quattro sport」 試乗レポート/藤島知子

今回登場した2代目モデルには初代の機能美が受け継がれており、ひと目でA5スポーツバックだと分かるスタイリングに仕上げられている。

セダンをベースにしたクーペモデルというと、コスメティックな変更に留まりがちだが、A5スポーツバックの場合、その外観にベースとなるA4の面影はない。アウディの顔ともいえるシングルフレームグリルはA4よりも薄型く横長のデザインに変わって低重心な構えとワイド感を強調。

さらに、革新的な調光技術が用いられたオプションのAudiマトリクスLEDヘッドライトや緻密に制御されたターンランプの光の演出によって、知的で近未来的なムードを演出している。ボディサイドには引き締まったプロポーションを強調するキャラクターラインが刻まれており、紛れもなく初代A5の流れを汲むモデルであることを印象づける。

バーチャルコックピットをはじめとする先進装備がふんだんに盛り込まれたインテリア

新型 アウディ A5スポーツバック「A5 SportBack 2.0 TFSI quattro sport」 試乗レポート/藤島知子
新型 アウディ A5スポーツバック「A5 SportBack 2.0 TFSI quattro sport」 試乗レポート/藤島知子新型 アウディ A5スポーツバック「A5 SportBack 2.0 TFSI quattro sport」 試乗レポート/藤島知子

外観は従来からのコンセプトがキープされた形だが、今回のモデルチェンジで飛躍的に進化を遂げたのはインテリアだろう。

コックピットは標準装備のアナログ式のメーターの他に、A4にも採用されているAudiバーチャルコックピットがオプション設定されている。12.3インチの液晶ディスプレイにはクルマに備えた高速LTE回線でインターネットに接続し、Googleマップや航空地図を映し出してカーナビが道案内を行ってくれる。目的地を設定する際はシフト周りに設置されたタッチパッドに手書きで文字入力を行うこともできたりと、かつてはハイエンドモデルに使われていた技術が拡がってきているのも嬉しい。

ダッシュボードに目を向けると、エアコンの操作パネルのディスプレイが洗練されたフォントで表示されているほか、指先がスイッチに触れると操作のサブメニューが表示されるようになっている。また、快適な空調環境が確保されているあたりはくつろぎの空間を提供する高級車らしい配慮。エアコンの送風口は水平方向に長くとられており、循環する空気量が多いだけあって、暑い日でも後席に涼しい風が行き届く。

低回転からの豊かなトルク、そして高い静粛性

新型 アウディ A5スポーツバック「A5 SportBack 2.0 TFSI quattro sport」 試乗レポート/藤島知子
新型 アウディ A5スポーツバック「A5 SportBack 2.0 TFSI quattro sport」 試乗レポート/藤島知子新型 アウディ A5スポーツバック「A5 SportBack 2.0 TFSI quattro sport」 試乗レポート/藤島知子

今回試乗したのは「Audi A5 スポーツバック 2.0 TFSI quattro sport」。

搭載されているパワーユニットは252馬力 、350Nmを発揮する2リッターの直噴ターボエンジンで7速Sトロニック、フルタイム4WDシステム”quattro”(クワトロ)が組み合わされたもの。従来型のエンジンよりも41馬力、20Nm向上しているだけでなく、燃費性能は21%向上。JC08モードで16.5km/Lを実現しているという。

4名乗車で試乗してみたが、エンジンは低回転から豊かなトルクを発揮して車体がゆったりと前に押し出されていく。クルージングしている時はエンジンの回転を高めずに車速をキープできるぶん、エンジン音よりもエアコンの風の音が聞こえるほど静粛性が高い。後席の同乗者とコミュニケーションをとるときも普通のトーンで会話ができるのでストレスも少ない。

今回の試乗車には走行モードを切り替えて走るアウディドライブセレクトが標準装備なのに加えて、走行モードに応じて特性が変化するオプションの可変ダンパーが装着されている。

同乗者の乗り心地を気遣いたい時にコンフォートモードを選択すると、まるでクルーザーが水面の上を滑っていくように、滑らかでゆったりとした優しい乗り心地を与えてくれる。

クールに愉しめるダイナミックモードの走り

新型 アウディ A5スポーツバック「A5 SportBack 2.0 TFSI quattro sport」 試乗レポート/藤島知子
新型 アウディ A5スポーツバック「A5 SportBack 2.0 TFSI quattro sport」 試乗レポート/藤島知子

一方で、スポーティな走りを楽しみたい時はダイナミックモードを選択。ダンパーは引き締まり、地面が近くなったような感覚。アクセルペダルを深く踏み込んでいくと、4気筒のエンジンは雑味を感じさせない洗練された回転フィールとともに、機械的な音色が高性能車に乗っている実感を与えてくる。回転の高まりとともにまとまって力を発散してみせるあたりが爽快。

少しペースアップしてワインディング路を走ってみると、クワトロシステムは車両の微妙なブレを押さえ込んで後席の乗員の身体が不用意に揺すられるような動きが少ない。上半身は常にフラットに構え、路面からの入力をしなやかに受け止めて走る。

どこまでも冷静な気持ちで、どこまでもクールに走らせていける感覚が紛れもなくアウディらしいドライブフィールと言えるだろう。

ワゴンの実用性とクーペの美しさ、どっちも欲しい欲張りなアナタへ

新型 アウディ A5スポーツバック「A5 SportBack 2.0 TFSI quattro sport」 試乗レポート/藤島知子
新型 アウディ A5スポーツバック「A5 SportBack 2.0 TFSI quattro sport」 試乗レポート/藤島知子新型 アウディ A5スポーツバック「A5 SportBack 2.0 TFSI quattro sport」 試乗レポート/藤島知子

計算されつくされた美しいスタイリングに先進的なインテリア、高効率な直噴ターボエンジンとクワトロがもたらすドライブフィール。A5スポーツバックはこれだけでも完成度が高いモデルといえるのに、さらに使い勝手のいい実用性がついてくるというから驚かされる。

先代と比較して車内の居住空間は拡大しており、公表されているかぎりでも、A5クーペの場合で前席の肩まわりの広さが+26mm、頭上空間は+12mm、後席乗員の膝周りは+23mm拡大。スポーツバックの場合は後席用のドアを備えているので、乗り降りの際にドア開口部の頭上が少し絞り込まれているから、少し頭を傾けて乗り込むものの、いざ乗りこんでしまえば頭上にはゲンコツ2つ程度の空間があるし、身体周りは充分にくつろげるだけのスペースが与えられている。

リアハッチを開けると大開口部をもつ荷室が現れるが、これだけ広い間口を与えながらも走行中にボディのユルさを一切感じさせないあたりは見事としか言いようがない。

肝心の荷室の使い勝手はどうかというと、傾斜したハッチの形状を考えると積める荷物の形が限られそうだが、例えばゴルフに出掛けるといったシーンなら、40:20:40の3分割可倒式の後席シートをアレンジすれば長尺物のゴルフバックを縦方向に積み込むこともできる。開口部は低い位置まで切り込まれているので、女性やご年配の乗員が重たい荷物を出し入れするときも身体の負担が少なくてすむ。箱型の荷物は後席を倒せば積めるので、間口が広く確保されているぶん、A5クーペやA4セダンのトランクルーム とは違った利便性をもたらしてくれそうだ。

実用面を重視するなら、ステーションワゴンのA4アバントという選択肢もあるが、セダン的に見えるフォーマルなキャラクターと実用性を重視したい場合、A5スポーツバックは相反する要求を叶えるクルマとして使いこなせるだろう。

FFモデルも新設、先進安全技術も充実

新型 アウディ A5スポーツバック「A5 SportBack 2.0 TFSI quattro sport」 試乗レポート/藤島知子
新型 アウディ A5スポーツバック「A5 SportBack 2.0 TFSI quattro sport」 試乗レポート/藤島知子新型 アウディ A5スポーツバック「A5 SportBack 2.0 TFSI quattro sport」 試乗レポート/藤島知子

A5の流麗なスタイリングに実用性を備えたA5 スポーツバック。今回のモデルラインナップをみると、先代にはなかったFFモデルが設定されており、車両価格はA5シリーズの中で最もリーズナブルな546万円から購入できるようになった。このモデルならではのデザイン性と実用性をカジュアルに乗りこなしたいユーザーが選びやすくなったことで、アウディオーナーの裾野が拡がっていく可能性もある。

また、いつの時代も革新性にこだわるアウディだけに、従来のモデルになかった先進的な装備も見逃せない。前走車と衝突のリスクがある場合に被害を軽減する自動ブレーキシステムや渋滞時にも役立つストップ&ゴー機能付きのアダプティブクルーズコントロール、車線内を維持して走ることをサポートする機能といった予防安全面も充実。

A5は従来型のモデルが魅力的だっただけに、買い換えに踏み込めないユーザーもいるかも知れないが、実際に乗って体感してみると、Audiバーチャルコックピットなど、最先端のインターフェースがもたらす人とクルマが向き合う新しい感覚に圧倒されてしまうことだろう。

[レポート:藤島知子/Photo:茂呂幸正・Audi Japan]

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Audi A5 SportBack 2.0 TFSI quattro sport[4WD] 主要諸元(スペック)

新型 アウディ A5スポーツバック「A5 SportBack 2.0 TFSI quattro sport」 試乗レポート/藤島知子
新型 アウディ A5スポーツバック「A5 SportBack 2.0 TFSI quattro sport」 試乗レポート/藤島知子新型 アウディ A5スポーツバック「A5 SportBack 2.0 TFSI quattro sport」 試乗レポート/藤島知子

全長x全幅x全高:4750x1845x1390mm/ホイールベース:2825mm/車両重量:1610kg/乗車定員:5名/駆動方式:quattro(フルタイム4WD)/直列4気筒 TFSI DOHC インタークーラー付きターボ ガソリン直噴エンジン/総排気量:1984cc/最高出力:252ps(185kW)/5000-6000rpm/最大トルク:37.7kg-m(370Nm)/1600-4500rpm/トランスミッション:7速 Sトロニック(デュアルクラッチ)トランスミッション/燃料消費率:16.5km/L[JC08モード燃費]/サスペンション形式:(前)ウィッシュボーン式(後)ウィッシュボーン式/タイヤサイズ:245/40R18/メーカー希望小売価格:6,860,000円(消費税込)

※試乗・撮影車はオプション装着モデル

「オプションボディカラー」(マタドールレッドM)85,000円/「セーフティパッケージ」210,000円/「S lineパッケージ」440,000円/「ダンピングコントロール付スポーツサスペンション」(受注生産)140,000円/「バーチャルコックピット」(受注生産)70,000円/「Bang&Olufsen 3Dアドバンストサウンドシステム」(受注生産)170,000円/「ヘッドアップディスプレイ」(受注生産)140,000円等を装備

筆者: 藤島 知子

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