アストンマーティン DB9 試乗レポート/石川真禧照(1/2)
- 筆者: 石川 真禧照
- カメラマン:和田清志
エンジンはヴァンキッシュと同じ、似たようなスタイルのクルマがなぜ2車種あるのか?
アストンマーティンのDBシリーズは、1950年に登場したDB2が最初のモデル。その後、DB4、5、6、7と進化し、DB9が登場したのが2004年のこと。
以来、改良を受けながら今日に至っている。2013年モデルのアストンマーティン DB9は、そのスタイリングの特徴から、一昨年に加わったヴィラージュの進化型になる(新DB9の登場でヴィラージュは消滅)。
フロントに搭載されるエンジンはV型12気筒、6.0リッター。新開発のこのユニットはヴァンキッシュと同じだが、最高出力は56ps/250rpm低い517 ps/6500rpm、最大トルクは620Nm/5500rpmで、こちらは同値だ。
「多少、数値は違っていても同じエンジンなので、そう性格は違わないだろう。」「似たようなスタイルなのに、なんで2車種もあるのだろう。」
試乗する前にDB9とヴァンキッシュを並べて、ボクはそう考えた。
(そう、実は今回、ぜいたくにも夢のような2台を同時に試乗するという、なかなか無い機会に恵まれたのだ!)
それにしては、両車は1000万円も価格差がある。これは差がつきすぎだろう、とも思った。フツー、この2車を見たら、誰もがそう思うに違いない。
ヴァンキィッシュの試乗を終え、DB9に乗り込んだ。
エキゾーストノートは控えめだが、5000回転以上に達すると爆音が轟く
センターコンソール側面にあるスイッチでポジションを決める。
ステアリングホイールはヴァンキッシュよりも細身だ。センターパネルのエアコンなどの操作も、タッチパネルではなく、スイッチをプッシュするタイプだ。
トランスミッション「6速タッチトロニック2」のシフトはセンターパネルのボタンで操作する。その中央にあるキーを押し込み、エンジンスタート。Dボタンを押し、アクセルを踏み込む。最初は標準モードだ。
エキゾーストノートは抑えられている。エンジン始動の瞬間も、2000回転あたりまでしか吹け上がらないので、爆音が周囲に響くことはない。スポーツモードにして4000回転まで引っ張っても、ヴァンキッシュのような爆音は発しない。さらにアクセルを踏み込み、5000回転以上に達すると、ようやくアストンらしい爆音が周囲に轟くのだ。
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