アストンマーティン DB9 試乗レポート/石川真禧照(2/2)
- 筆者: 石川 真禧照
- カメラマン:和田清志
日常の足としても使えるスポーツカーに仕上がっている
しかし、動力性能は0→100km/hを5秒で走りきる(カタログ値は4.6秒)し、各ギアでのリミットも同じ。100 km/h巡航も1800回転なので、これもヴァンキッシュと変わらない。燃費は5~7 km/hを記録した。
数値的にはヴァンキッシュと同じレベルなのだが、実際にハンドルを握ってみると、その走りのフィーリングは、明確に違った。
サスペンションモードを標準モードにして走る。ハンドルはやや重め。かなり重く、切り込むのにもしっかりと力を入れなければならなかったヴァンキッシュとは異なる。扱いやすいのだ。S字コーナーでもラクだった。
その代償というわけではないが、高速走行時の安定性は、若干、ピシッとしないこともあった。路面のうねりなどで、横揺れが発生することがあったのだ。
乗り心地はかためだが、路面の凹凸による上下動はやや大きめ。突き上げはない。この動きは、車速を上げていってもあまり変わらなかった。ハンドルを軽く握り、リラックスして、ロングドライブにでかけられる、、、そういう感じなのだ。
フロントに245/35ZR20、リア295/30 ZR 20というタイヤを装着しているのだが、超極太の割には乗り心地はよかった。
フロントシートは、着座位置を高めにすると、ルーフとの余裕はやや狭め。圧迫感もある。これはヴァンキッシュよりも全高が12mm低いことによるもの。リアシートも狭い。というか、シートと呼んでもいいのか、というレベル。クッションはないし、ヘッドスペースも傾斜したルーフとリアウインドにあたってしまう。身長120cmでも座るのは難しい。
トランクも左右幅は1480mm、奥行も520mmなので、広いとはいえない。もちろんゴルフバッグを収納するのはかなり難しい。 実用性という点では、ヴァンキッシュのほうが、トランクは使いやすかった。
このように、同じエンジンを搭載したヴァンキッシュとDB9は、かなり性格は異なっていた。DB9のほうが、運転しやすく、日常の足としても使える。もちろん女性にも運転しやすいスポーツカーに仕上がっているのだ。
夢物語かもしれないが、DB9は奥サンか彼女(か・・・)用、自分用にスポーツ走行を楽しむためのヴァンキッシュという選択もアリなのだ。
[レポート:石川真禧照/Photo:和田清志]
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