機動力の高さで人々の命を救え! 災害現場の最前線で活躍する東京消防庁&DMATの「はたらくX-TRAIL」【はたらくクルマ】

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社会や人々の生活を支える、トラックやバンなどの “はたらくクルマ” たち。そんな縁の下の力持ちにスポットを当てる企画「#日産あんばさだー はたらくクルマ3」が、2021年11月23日(祝)に神奈川県横須賀市のGRANDRIVEで開催された。今回は、緊急時に活躍する2台の「日産 エクストレイル」をご紹介!

目次[開く][閉じる]
  1. 消防活動に従事するSUV! 東京消防庁「広報車」(査察広報車)[ベース車両「日産 エクストレイル」]
  2. コロナ禍でも大活躍中! 厚木市立病院 災害派遣医療チーム「DMAT(Disaster Medical Assistance Team)」の移動用車両[ベース車両「日産 エクストレイル」]
  3. 自動車需要の25%は「はたらくクルマ」で占めている!

消防活動に従事するSUV! 東京消防庁「広報車」(査察広報車)[ベース車両「日産 エクストレイル」]

男子(ただし筆者は50歳男子)はなぜ、消防車を見るとワクワクするのだろう。

イベント会場となった日産の施設「GRANDRIVE(グランドライブ)」には、屋根上に回転灯を備え車体を赤く塗った東京消防庁の「エクストレイル」も来場しており、滅多に目にかかれない車内を見せてもらったときは、とても興奮してしまった(笑)。

この赤い日産 エクストレイルは、分類上は「広報車」(査察広報車)とされ、記録・撮影・広報を主な任務としている。火災や災害が発生した際に、現場に急行して状況を記録・撮影して消防本部に送る業務や、現場支援に活躍するほか、検査対象建物の構造や防火・防災設備、防火管理の査察などに幅広く使用されており、消防活動に対する重要なミッションを担っている。

さらに「広報車」の名の通り、東京消防庁の主要行事・関連行事の記録撮影や、イベントで東京消防庁の活動をアピールする役目も持つ。

エクストレイルの機動力や積載性が評価され採用!

SUV であるエクストレイルが選ばれたのは、4輪駆動による優れた悪路走破性、広い荷室が生む高い積載力が決め手になったという。最前線に急行するため、キビキビ走るフットワークの良さも重要である。大きな消防車が通れないような場所も、比較的コンパクトなエクストレイルなら入っていけるので、消防車の広報車に最適だという。

来場していた車両は、千代田区の東京消防庁本部庁舎に所属され、配属は2015(平成27)年に行われたとのことだ。

参考までに、東京の消防の歴史はとても古く、1880(明治13)年 に時の内務省の公設常備消防機関として「消防本部」が設置されたことが始まり。東京消防庁となったのは1948(昭和23)年のことで、2021年11月現在、消防方面本部10・消防署81・消防分署 3 ・消防出張所208を擁し、18600人の職員が23区と多摩地区29市町村の消防防災活動を担当。東京都民の生命と財産を守っている。

コロナ禍でも大活躍中! 厚木市立病院 災害派遣医療チーム「DMAT(Disaster Medical Assistance Team)」の移動用車両[ベース車両「日産 エクストレイル」]

そして会場には、もう一台エクストレイルが来ていた。こちらは、厚木市立病院 災害派遣医療チーム「DMAT(Disaster Medical Assistance Team)」の移動用車両だ。

DMATとは、大規模災害などの現場で救命活動ができるよう、専門的な訓練を受けた医師や看護師で構成された機動性の高い医療チームのこと。全国47都道府県すべてに組織されており、厚木市立病院は「神奈川DMAT」の災害指定病院のひとつとなっている。

最近では、新型コロナウィルス感染症対応として、神奈川県からの派遣要請を受け、ダイヤモンドプリンセス号などにも出動した。その活躍に、頭が下がる思いである。

カッコいいカラーリングは日産のデザイン部が提案した17案もの候補の中から選ばれたデザインだった

導入の経緯は、2020年も厚木市立病院のDMATスタッフ移動用車両が更新されることになったため。その際、地元神奈川県のメーカーである日産から、機動性が高く悪路も走れるSUVのエクストレイルが選択された。購入資金の調達はクラウドファウンディングで行っている。

印象的なカラーリングデザインは日産が担当したことも大きなポイントだ。医療に使うクルマであることがわかるよう、ボディサイドと上部には赤十字をモチーフにした赤いラインが引かれ、ライン端部に見られる3本の破線は「愛」「勇気」「希望」を示している。車体前部が白、後部が黒に分けてあるのは、昼夜を問わずいち早く災害現場に駆けつけるスピード感や力強さ、信頼感を表現したという。

ちなみに「日本一格好いいDMAT車両」のため、日産は17案もデザインプランを作成してくれた(!)とのこと。たしかにエクストレイルのボディ形状にぴったり合ったデザインと、鮮やかな色合いなのに派手すぎない配色・センスはお見事!

自動車需要の25%は「はたらくクルマ」で占めている!

このほか会場には「はたらく」ことに関した様々なクルマが展示されていた。規模も大きく、日産の「はたらくクルマ」への熱い想いを感じられた楽しいイベントだった。

冒頭でも記した通り、“はたらくクルマ“ の存在は日常生活で欠かせない。世界規模で見た場合、自動車需要で商用車が占める割合は25%に達するという。しかも今後はその比率がさらに増加するという試算もあるほどだ。これからも、日産が生み出す「はたらくクルマ」の動向に注目していきたい。

[筆者:遠藤 イヅル/撮影:MOTA編集部・NISSAN]

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遠藤 イヅル
筆者遠藤 イヅル

1971年生まれ。カーデザイン専門学校を卒業後、メーカー系レース部門にデザイナーとして在籍。その後会社員デザイナーとして働き、イラストレーター/ライターへ。とくに、本国では売れたのに日本ではほとんど見ることの出来ない実用車に興奮する。20年で所有した17台のうち、フランス車は11台。おふらんすかぶれ。おまけにディープな鉄ちゃん。記事一覧を見る

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