幼稚園バスが地道に進化を遂げていた!|日産 シビリアン幼児車 徹底解説【はたらくクルマ】(2/2)
- 筆者: 中込 健太郎
- カメラマン:MOTA編集部・日産自動車
シートベルトこそ備わらないけれど・・・幼い子供たちを守る安全性を確保
シビリアン幼児車の車内に入ると、小さなかわいらしい椅子がずらりと並びます。椅子の柄は「なかよし動物音楽隊」のオリジナルイラストが入り、子供が親しみやすいようになっています。
この子供たちが着席する椅子の周辺には、今どきの安全対策をいくつも見ることができます。
まず前の椅子の裏手。急ブレーキをかけた際や、万が一の場合に強く頭部を打ち付けるようなことがないよう、シートバックを高くし、背当てに肉厚なクッションが設けてあります。ひじ掛けや最前列のバーにもプロテクターが追加されていました。昔のバスにはこのような装備はなかったように記憶していますので、やはり時代の流れと言えるかもしれません。
また、窓の開閉量も狭く制限されていました。「窓から顔や手を出してはいけません!」 そう叫ぶ先生の声は今も思い出されるほど。しかしながら、どうしてそんなに口を酸っぱく叱るかと言えば、「言ってもやる」のが子供だから、ではないでしょうか。そこで窓にストッパーをつけることで、開閉幅を狭くしているとのことでした。もっとも昔と違ってクーラーも完備されています(オートエアコンはオプション)ので、窓を開ける機会はかなり少なくなったことでしょう。しかしそれでも開閉できること自体は、換気の観点や、社会科見学での体験学習の観点では必要な場合もあるかもしれません。だからと言って事故の起こらないような対策がしっかり講じられているのは今どきのクルマだと思いました。
車体後部に備わる左右観音開きドアは開口部も大きく、非常用の素早い降車のみならず、荷物の積み下ろしや清掃にも役立ちそうです。
幼稚園バスがいまだに折戸式ドアを採用する理由とは
これはベース車の日産 シビリアン自体の評価でもありますが、キャビンの形状が四角くて広いため、大人が車内で立って、窓側に移動しても天井に頭がつくということはありません。送迎や引率をする先生たちにとっても動きやすいのは大きなメリットです。また乗降のステップが低くしてあって、段差も低めになっているのがわかります。これは乗降する子供たちが乗り降りしやすくなるように、とのこと。
そして乗降ドア。ここは、グリップを掴んで開閉する中折れ式扉を採用している点にも注目しましょう。
シビリアンでも(他社のマイクロバスでも)、通常のモデルではアウタースライドするスイングドアが標準装着されています。しかしスイングドアは、外側の張り出した部分に万が一小さな子供が挟まれたり当たったりすると危険だということで、幼児バス仕様には不採用となっています。折戸ドアは下部にものぞき窓があって、室内から外の様子をうかがうことが出来るのも利点のひとつでしょう。特に背の小さな子供がちょうど良く見える位置にあります。しかもあえて自動化しないことで、目視を徹底し、巻き込み事故なども未然に防ぐのだとか。
幼児バスのドアは先生の手による手動操作。これが幼稚園の現場での常識なのだそうです(※オート式もオプションで選択可能です)。
技術の日産らしさが魅力! マイクロバス「シビリアン」の特長
現在販売される日産 シビリアンは、幼児バス以外でもすべてガソリンエンジンを採用しています。TB45Eという4.5リッターの直列6気筒OHVエンジン(173ps/314N・m)は、かつては国内でも販売されていたクロカン四駆の「サファリ」などにも搭載実績があるほか、産業用としても信頼性の高いエンジンです。ライバルのトヨタ コースターや三菱ふそう ローザが採用するディーゼルエンジンに対し、経済性ではやや劣るかもしれませんが、静粛性の面では圧倒的にシビリアンのガソリンエンジンが有利です。そのためか、特に都市部や住宅密集地で使用されるケースで、シビリアンを積極的に選ぶユーザーが少なくないようです。
かつてはこうしたマイクロバスのドライバーというと男性の職場というのが一般的で、もちろん今でも多数派ではあるようですが、女性ドライバーも増えているのが最近の傾向。幼稚園バスの現場でも、女性の先生が免許を取得して園児の送迎を担当するケースもあるそうです。
ドライバーの安全な乗務をサポートする日産ご自慢のアラウンドビューモニターは、もちろんシビリアンでも設定がありますが、特長的なのがドア上部にカメラを設置し、乗降時の安全確認が出来る「エントランスビュー」機能を追加している点。大きな車体でも隅々まで安全確認出来る、日産ならではの技術です。
こうしたシビリアンならではのこだわりの数々こそが、根強くファンから支持される理由なのでしょう。
あの想い出の幼稚園バスも、しっかりと時代のニーズに沿って、着実に進化を遂げているんですね。
[筆者:中込 健太郎/撮影:MOTA編集部・日産自動車]
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