シトロエンのハイドロサスはクラウンと変わらない？

シトロエンのハイドロサスはクラウンと変わらない？

清水先生のC5試乗レポート記事を読んで思いだしたので質問させていただきました。

先日友人がシトロエンC5ツアラー3.0を買いました。シトロエンというと麻薬的なハイドロサスペンションが有名ですが、友人に実際どうなのと聞いてみると、フワフワでクラウンと変わらないんじゃない？といいます。

ちょっと拍子抜けしてしました。まさかクラウンと同じサスを使っているんですかね？（セバスチャン）

其の疑問、MJブロンディがお答えいたします！

なにを隠そうこの私も、シトロエンのハイドロニューマチック系サスペンション（現在はハイドラクティブIIIプラスに進化）の真の魅力を理解するまで、かなり時間がかかりました！

そのへんをフツーに走っている限り、シトロエンのハイドロサスは、特になんということはありません。私が乗っていたエグザンティアあたりは、速度域の低い街中で大きめのデコボコを乗り越える時など、逆にキツめのショックがあったりして、「どこがいいのかよくわかんない」って感じだったりしました。

実はシトロエンのハイドロ系サスの魔力は、ピンポイントで発揮されるのです。

それは、高速道路で、路面の大きめのうねりを乗り越えた時。そういう時のシトロエンは、「魔法のじゅうたん」そのものになるんです！

魔法のじゅうたんの特徴って、常に水平を保って飛ぶことですよね。手すりもないので、水平じゃないと乗ってる人が落っこっちゃいますから。それと同じで、シトロエンのハイドロ系サスは、大きなうねりを乗り越えた時、魔法のじゅうたんのように、ほとんど水平を保ったまま、ふわ～っと動くのです！これがものすごく気持ちよくて、「あ～、早く次のうねりが来ないかな～」と、心待ちにしてしまうのですよ！！

なぜこうなるのか！？もちろん、基本的にサスがソフトだというのもありますが、最大の要因は、サスペンションが、油圧で前後つながっているからなんです！

ハイドロニューマチック系サスペンションは、1系統の油圧で車高を保ってます。つまり、4輪が1本のサスペンションみたいなもの。完全に同調するので、ピッチング周期が前後まったく同じ。だから大きなうねりを乗り越えた時、水平を保ってふわ～っと動くんです。

もちろん、普通のクルマも前後ピッチング周期が同じになるようにチューニングしてますが、ハイドロのように実際につながっているのとはやっぱり違う。シトロエンの乗り心地の真価は、いつでもどこでもというより、ここぞという時に爆破的に発揮されます。だから、慣れちゃうということがなく、「あ～、早く次のうねりよ来い！」と心待ちにしてしまう。

飽きが来ないので、いつまでも麻薬的なんですよ。

MJブロンディの「ひとりごと」

私も2011年は、シトロエンC5を買うことに決めました。C5セダクション（1.6直噴ターボ）です。久しぶりのシトロエン、楽しみでしょうがないです！

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