ガソリンエンジンとディーゼルエンジンとではどうして圧縮比が異なるの?【教えて!MJブロンディ】
- 筆者: 清水 草一
ガソリンエンジンとディーゼルエンジンとではどうして圧縮比が異なるの?
最近話題のスカイアクティブですが、ガソリンエンジンは圧縮比を高くしようとして、ディーゼルエンジンは圧縮比を下げようとするのはどうしてでしょうか?(GO!さん)
其の疑問、MJブロンディがお答え致します!
大変専門的なご質問、ありがとうございます! なるべく専門的にならないように、わかりやすく説明すべく、がんばってみます。
エンジンというものは、空気と燃料を混ぜたもの(混合気)をぎゅーっと圧縮し、その状態で火を付けてボンッと爆発させ、そのエネルギーでクランクシャフトを回し、それをタイヤに伝えて走るわけですね。
で、マツダのスカイアクティブエンジンは、ガソリンとディーゼルともに、圧縮比は14です。通常の圧縮比は、ガソリンエンジンで11~12、ディーゼルエンジンで18程度ですから、GO!さんのおっしゃるように、「ガソリンエンジンは圧縮比を高くしようとして、ディーゼルエンジンは圧縮比を下げようとした」のが、非常に大きな特徴です。
なぜこんなことをしたのか?
まずガソリンエンジンですが、ガソリンエンジンの場合、圧縮比が高いほど、効率もパワーも上がります。よって、世界中のエンジニアが、圧縮比を高くすることを目指しています。
その前には「ノッキング」という大敵があり、これが起きてしまうため、圧縮比をあまり高くできなかったのですが、マツダはいろいろな工夫で、圧縮比が高くてもノッキングが起きないようにすることに成功したというわけです。
一方ディーゼルエンジンの方は、圧縮比が低い方が排ガスがクリーンになり、音も静かになります。でも圧縮比が低いと火が付きづらいんですね。マツダはそこをいろいろな工夫で、低い圧縮比でもしっかり着火するようにしたといわけです。
こう書くと、なんかとてもシンプルなことにように思えますね。実際にはもうちょっと複雑なのですが、あえて猛烈に単純化して答えさせていただきました!
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