海外生産の車が増えてるけど、どうしたら日本製の車は増えるの?【教えて!MJブロンディ】
- 筆者: 清水 草一
其の疑問、MJブロンディがお答え致します!
ラクウス君は小学3年生!日本の将来のことを真剣に心配しているのですね。素晴らしいです!
なにを隠そう私も小学生のころ、地球の将来のことをとても心配していました。特に酸素がなくなることが心配でした。
私は父の灰皿で火遊びをするのが好きだったのですが(マネしないように)、燃え残っているマッチの軸などに火をつけて遊んでいると、「この分だけ酸素がムダになっているんだなあ」と心配だったんです。なら火遊びやめんかい!ですね。ごめんなさい。
で、ラクウス君は、マーチやミラージュがタイ生産になってしまって、このままでは日本はどうなってしまうんだろう、と心配なのですね。
で、どうすれば良いか?
日本の自動車メーカーが海外に工場を移すのは、その方が値段を安くできて、売りやすいからです。誰だって安い方がうれしいですから!
つまり、日本に工場が残るためには、日本の方がもっと安く作れるようにならなくてはなりません。
そのためには、大きく分けてふたつの道があります。
1)日本人の給料を下げる。
2)日本のお金(円)の価値を下げる。
1)の方法は、日本人が貧乏になる道なので、できれば避けたいところです。
2)の方法は、安倍総理大臣の「アベノミクス」という方法で、ここ半年で2割ほど、価値を下げることができました。
この2割と言う数字は、とてもとても大きいので、十分な効果があります。
おかげで日本の自動車メーカーは、以前よりもとてももうかるようになりました。
メーカーがもうかりはじめたので、従業員のボーナスも増えています。アベノミクスで、日本人は少しお金持ちになることができました!
でも、「これでもう海外生産の車は増えない!」とは言い切れません。
自動車メーカーとしては、マーチやミラージュのような値段の安いクルマは、海外の工場で集中的に作って、日本ではもうちょっと値段の高いクルマを集中して作って……という方が、効率がいいかもしれないからです。
将来トヨタが、シエンタだけでなく、ヴィッツを海外で作る可能性もあります。
でも、それはそれで仕方ないと、私は思います。
だって、そういう安いクルマも全部日本で作るためには、日本人の給料を下げないとダメっぽいですから。貧乏になってまで、マーチやミラージュを日本で作るのは、いい方法じゃありません。
タイの人たちは、日本の工場がやってきて、とても喜んでいます。それは、人類全体のことを考えれば、とても良いことですよね?
日本は日本で、より価値のある、日本でしか作れないようなクルマを作って、今よりお金持ちになる。
それがシアワセへの道ではないでしょうか!
だいたい、日本ほど、自動車の国内生産比率の高い国はありません。
日本で売られているクルマの9割以上は、日本で作られています。これはすごい割合です。
もちろん、日本で作ったクルマは、海外にも輸出されています。
世界には、国内では自動車を1台も作れない国がたくさんあります。というより、そういう国が大部分です。
自動車評論家MJブロンディこと清水草一氏に聞きたいことを受付中!
自動車評論家、清水草一(MJブロンディ)が、みんなの疑問に面白く答えてくれる「教えて!MJブロンディ」。クルマに関するご質問や素朴な疑問などを随時募集しておりますので、皆さまドシドシお寄せ下さい!
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。