北海道~東京1300キロ、ボルボ V90 クロスカントリーで”移動の自由”を満喫する旅へ(3/3)
- 筆者: 山本 シンヤ
- カメラマン:オートックワン編集部
早朝の高原に負けない爽やかな走り
2日目の朝4時前、眠い目をこすりながら高原の撮影ポイントへ向かい、夜明けを待ってスチール撮影とドローンによる空撮を行なう。昨日と違って雲一つない晴天で、詳しくは動画試乗レポートを見てもらいたいが、北に駒ヶ岳、南に函館山、南西眼下には大野平野を一望できる絶景に圧倒! ちなみに夜間には宝石をちりばめたような函館の夜景も見えるそうだ。
そんな中、ボルボ V90クロスカントリーも、早朝の高原に負けない爽やかな走りを魅せてくれる。
順調に撮影も進み、フェリーの乗船時間まで時間があったので海岸線へ降りて再びドローン撮影を行なうが、編集部Tが「ちょっと寄りたい所がある」と。北海道民に愛される地元スーパー「ハセガワストア」の人気商品である「やきとり弁当」を購入。朝からガッツリ行きますね(笑)。
函館ローカルの“ハセスト”ことハセガワストアで朝からヤキトリ弁当を
編集部Tです。朝からオープン(店によっては24時間営業)してる、函館ローカルの“ハセスト”ことハセガワストア。やきとり弁当も朝からオーダー可能でした。さっそくやきとり弁当(小)458円を注文。まだ朝7時ですが、いただきます!
ヤキトリといいつつ、海苔が載ったご飯のうえには豚串の「やきとん」。函館の定番だそう。その場で焼き立てを載せてくれます。ちなみに小は豚串3本です。タレは塩・塩ダレ・タレ・ウマ辛の4種から選択可能。定番の「タレ」にしてみました。甘辛くて豚串に良く合うなあ♪
朝からもう満足満足・・・ごちそうさまでした。
◎ハセガワストア 中道店
■住所:北海道函館市中道2-14-16/電話:0133-54-1521/営業時間:24時間 ※ハセガワストアは函館市とその近郊に14店舗を展開[Webサイト:http://www.hasesuto.co.jp/ ]
青森に来たら味わいたい津軽煮干しラーメンのお店「長尾中華そば」
そんなこと言いながら、山本シンヤさんも満足げに完食されていたじゃないですか(笑)。
あ、編集部Tです。青森のランチはこちら、津軽煮干しラーメンのお店「長尾中華そば」。オーダーしたのは、こく煮干し限定にぼめしセット 1000円(モモ・バラチャーシュー各2枚、味玉・ネギ・メンマ多め・海苔3枚、ライス・納豆付き)。
”こく煮干し”は、鶏豚ベースの白湯スープにたっぷりの煮干しスープを合わせたという店主オススメの「新津軽ラーメン」のスタイルだそう。麺は手打ち麺・中太麺・細麺からセレクト可能。お店の方がオススメの中太にしました。なるほど濃厚なスープに良く絡む絡む。そして濃いけどクドくないからグイグイいけちゃう。美味いなあ。
ご飯はどうするのかといえば、お店のオススメは「スープ半分残してライス投入!」。間違いない! 最後に納豆も投入して「ニボ納豆」こりゃハマる! いやはや最後まで満足満足…ごちそうさまでした。
◎長尾中華そば 西バイパス本店
■住所:青森県青森市三好2-3-5/電話:017-783-2443/営業時間:7:00~22:00(LO21:45)※月曜のみ11:00OPEN [Webサイト:http://www.naga-chu.com/ ]
進化した半自動運転システム「パイロットアシスト2」はロングドライブで”使える”!
お腹もいっぱいになり、東北道でゴールの東京を目指す。ふと、ドローンオペレーターの編集部Mが突然「ダムとかで撮影したくないですか?」と。沿線上にあるダムを検索し、大きな施設を発見。急遽、高速道を降りて寄り道をすることに。このように突発的なスケジュール変更に対し臨機応変に対応可能なのも、クルマの旅の醍醐味でもある。
東北道ではV90/S90シリーズ全車標準装備となる「パイロットアシスト2」を使って走る。パイロットアシスト2は「全車速追従機能付ACC」の機能の一つで、アクセル/ブレーキ操作に加えてステアリングも自動操作して前車に追従する運転支援システムである。従来(パイロットアシスト)と比べると、作動は自車の前方に他の車両がいなくても車線さえ認識できればOK、速度上限が50→140km/hにアップするなど、より“使える”システムになっているのが特徴である。
機能と言う意味では他メーカーにも似たシステムはあるが、ボルボのそれは「上手なドライバーならこうするよね」と言ったような人間の意思が感じられる制御である事。多くの人が「機械は信用できない」と思ってしまうのは、制御と人の感覚のズレが原因なのだが、ボルボはそのズレが最小限である上に “やり過ぎ”感もない。このような自然な制御は筆者がテストした中ではボルボとスバル、そしてメルセデスの一部くらい。制御が自然→クルマを信頼できる→積極的に使いたくなると言うわけで、現状の運転支援システムの中では、トップクラスと言っていいだろう。ただ個体差なのか分からないが、車線維持機能が、車線のセンターではなくやや右寄り傾向なのは気になった所だが・・・。
ボルボが疲れにくい本当の理由
ボルボは運転支援システムのみならず、ハードの部分も人間中心の思想で開発が行なわれているが、運転支援システムとの相乗効果でより“疲れにくい”クルマに仕上がっている。疲れにくい→運転ミスが減る→安全運転に繋がる・・・と言うわけだ。僕は「ボルボは長距離乗るといいよね」と言う本質は、ここにあると思っている。ただ、今回のV90/S90シリーズは、長距離乗らなくても良さが実感できるが、それはすべてを全面刷新して基本性能を大きく高めたことで、ボルボがこれまでやりたくてもできなかった“理想”に近い姿になったからだろう。
青森を出てから約250kmを走り、とある山奥のダムに到着。圧倒的な風景は日本とは思えないほど! ここでの映像も動画試乗レポートでチェックしてほしい。
結論! ボルボ V90クロスカントリーは最高の「GTカー」である
そして再び東京に向けてボルボ V90クロスカントリーで出発。そこからは淡々と走行を行なったが、栃木県の矢板北PAでドライバーを編集部Tに託し、リアシートへ。これまでのボルボは前席は良いが後席は必要十分と言った印象だったが、V90/S90シリーズは後席も広々している上に快適。そんな事を考えながら乗っていると、いつしか夢の中へ・・・。気が付いたら、昨日の朝出発した羽田空港へとワープしていた(汗)。
今回ドライバー交代しながら走った総走行距離は約1300km。燃費は交通の流れに沿ったペースで12.9km/Lを記録した。重量級のボディに大人3人と荷物を満載していたことを考えれば非常に優秀だと思う。
結論、ボルボ V90クロスカントリーは最高の「GTカー」である。
GT(グランド・ツーリング)の定義は、「より遠くに/より安全に/より快適に/より速く」だが、より速くは置いておいても、他の性能は非常に高いレベルで実現した一台だ。もし「明日、同じルートを使って北海道まで帰れる?」と聞かれたら「YES」と言える。いや、次回は北海道~九州を縦断してもいいかな・・・と。
[レポート:山本シンヤ/Photo:オートックワン編集部]
>>[ロングドライブを振り返る]初夏の北海道・東北&ボルボV90クロスカントリー フォトギャラリー[画像105枚]
<ドローン空撮の試乗動画も併せてチェック!>
VOLVO V90 Cross Country T5 AWD Summum(4WD) 主要諸元(スペック)
全長x全幅x全高:4940x1905x1545mm/ホイールベース:2940mm/車両重量:1850kg/乗車定員:5名/駆動方式:電子制御4WDシステム/ステアリング位置:右/エンジン種類:「DRIVE-E」直列4気筒 DOHC 16V インタークーラー付 ターボチャージャー ガソリン直噴エンジン/総排気量:1968cc/最高出力:254ps(187kW)/5500rpm/最大トルク:35.7kg-m(350Nm)/1500-4800rpm/トランスミッション:ギアトロニック 8速オートマチックトランスミッション/燃料消費率:12.9km/L(JC08モード燃費)/サスペンション形式:(前)ダブルウィッシュボーン式(後)マルチリンク式/タイヤサイズ:235/50R19/メーカー希望小売価格:7,540,000円(消費税込)
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