スカンジナビアンデザインデザインの真骨頂 ボルボが新型V60を発表【ジュネーブショー2018】
- 筆者: 松田 タクヤ
- カメラマン:ボルボカーズ
”北欧の星空さえ見劣りする美しいフォルム!?” ボルボ新型V60
ボルボ・カーズは2018年3月6日より開催されるジュネーブモーターショーにて、プレミアム・エステートであるV60をフルモデルチェンジし、世界初披露する。
二代目となる新型V60は、日本・カー・オブ・ザイヤーを獲得したXC60や上級モデルである90シリーズと同じScalable Product Architecture(SPA)プラットフォームを共有している。
ボルボ・カーズの社長兼CEO、HakanSamuelsson氏は「新しいV60はボルボの伝統を尊重し引き継ぐだけでなく、それらをはるかに凌いだ」と述べた。
ガソリン、ディーゼル、プラグインハイブリッドの3種類のパワートレーンを設定
SPAプラットフォームを採用したV60は、豪華なインテリア、広い室内スペース、高度なコネクティビティ、さらにボルボ・カーの最新ドライバーサポートシステムとその他の安全技術を備えた中型プレミアム・エステート・セグメントに新しい基準を提案する。
ボルボ・カーズの上級副社長、Robin Page氏は、「V60はボルボブランドの中核を担う存在です。洗練されており、美しさと姿勢を持ちながら、実用性と汎用性を備えています。」と述べた。
この新型V60には、先代モデルに採用されていたフォード時代のアーキテクチャからの脱却も含まれる。パワートレーンはボルボ独自開発。PHEV(プラグイン・ハイブリッド)は「T6ツインエンジン」と「T8ツインエンジン」の2種類を設定。
いずれもスーパーチャージャーとターボチャージャーの両方を備えた2.0リッター直列4気筒直噴ガソリン・エンジンが前輪を駆動し、リチウムイオン・バッテリーと電気モーターが後輪を駆動する。
T6ガソリンエンジンの最高出力は253ps/5,500rpm、最大トルク400Nm/1,700-5,000rpm、T8ガソリンエンジンは303ps/6,000rpm、400Nm/2,200-4,800rpmを発生し、電気モーターはT6/T8共通で、最高出力約88psと最大トルク240Nmを発生する。
非ハイブリッドの「T6 AWD」は、最高出力310ps/5,700rpmと最大トルク400Nm/2,200-5,100rpmを発生させ4輪を駆動する。2.0リッターディーゼルターボの「D3」は最高出力150ps/3,750rpmと最大トルク320Nm/1,750-3,000rpmを発生、「D4」は最高出力190ps/4,250rpmと最大トルク400Nm/1,750-2,500rpmを発生し、前輪のみを駆動する。
いずれのモデルもトランスミッションは8速オートマチックが設定されるが、ディーゼルの「D3」と「D4」には6速マニュアルも設定される。
90シリーズやXC60を上回る安全性を備えた運転支援システムを搭載
新型V60は、90シリーズとXC60から引き継がれる高度なドライバーサポートシステムを含む安全機能を標準装備し、世界トップクラスの安全性を誇る。
自動ブレーキ技術を採用したシティ・セーフティー・テクノロジーは、予測される衝突を避けるためにドライバーの運転を支援し、歩行者やサイクリスト、および大型動物までも認識する世界で唯一のシステムとなる。
最大で130km/hまでの操縦、加速、制動をサポートするパイロットアシストシステムは、コーナリング時の性能を向上。
新型V60には、ランオフ・ロード軽減、オンリー・レーン・ミティゲーション、その他のステアリング・アシスタンス・システムも含まれ、オートブレーキ付きのクロストラフィックアラートは、ドライバーや乗員および車外の人々の安全をさらに向上させる。
大型タッチパネルスクリーン「センサス」を継承
新型V60は、縦長の大型タッチスクリーンを備えた最新の「センサス」インフォテインメント・システムを備える。「Apple CarPlay」、「Google Android Auto」に対応した4Gモバイル通信が可能で、ナビゲーションの操作だけではなくエアコンの温度管理や車両設定までを全てタッチスクリーンにてコントロールする。
クリーンな印象が特徴の新世代スカンジナビア・デザインのインテリアは、先代よりさらに魅力が増した。ボルボの車内であれば長い旅もリラックスして過ごすことができる。
新型V60は2018年3月6日(日本時間)より開催されるジュネーブモーターショー2018で正式発表される。日本への導入開始時期や価格などはまだ未定だが、年内早々の日本デビューにも期待したい。
[Text/翻訳:松田 タクヤ(オートックワン編集部) Photo:ボルボ・カーズ]
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