ボルボ V60 試乗レポート/岡本幸一郎(4/4)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
岡本幸一郎が自信を持っておススメするのはR-Design!
最後にR-Designは、ルックスがこの通り非常に精悍である点も魅力。リアにはディフューザーまで付く専用デザインの前後バンパーや、デュアルテールのマフラー、ダイヤモンドカットのホイール、さらには専用のシートやアルミパネルなどを持つインテリアなど、この仕様には個人的にもかなり食指が伸びる。
実をいうと、欧州では小排気量エンジンを積むR-Designもあるらしく、筆者ももし買うとしたらそれを選びたい。V70やV50はさておいて、このキャラクターを売りとするV60やS60であればなおのこと、それを日本にもぜひ導入して欲しいところである。
ボルボというと、「四角い」「ワゴン」「安全」などというイメージが先行するところだが、新しく世に出たV60は、四角くなく、そしてワゴンっぽくないところがポイントというクルマだった。けっして異端なのではなく、これがボルボ自身の考える、これからの「ボルボらしさ」なのだ。
そして安全性についても、最新のアイテムをさらに充実させて、ボルボ車としての期待に応えている。また、V60はドイツの競合ライバルに比べて割安な価格設定であるところも強みに違いない。こと日本においては、やや大きくなりすぎた感のあるV70に対して、ちょうどよいサイズ感と、V50ではちょっと物足りないところを補った車格感を持っているクルマでもある。
同セグメントの輸入車マーケットに一石を投じるであろう、注目すべき存在の登場だ。
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