ボルボ V40 クロスカントリー試乗│今のボルボを牽引してきた人気モデル、その完熟度やいかに!?(1/2)

画像ギャラリーはこちら

2013年の登場以来、日本のボルボの知名度を上げると共に販売台数をけん引してきたコンパクトハッチバック「V40」が2019年で生産終了と発表された。そこで今回、宇都宮~東京までのショートトリップを行なった。自身でもV40を所有する自動車研究家 山本シンヤ氏には果たして完熟のファイナルモデルはどう映ったのか!?

目次[開く][閉じる]
  1. 今のボルボを牽引してきたV40が遂に生産終了!
  2. フロントマスクは新世代モデル共通ながら、内装は流石に古さを感じる
  3. ドッシリとした安心感を持つハンドリングは「小さなGT」
  4. 当時は“過剰設計”と言われていたが、時代が追いついた
  5. ディーゼルを選ぶとAWDの選択ができないのが悩ましいところ
  6. 安全性に関しても小さい、世代が古いと言う妥協は一切ない
  7. 「V40を今選ぶ」と言うのはアリ

今のボルボを牽引してきたV40が遂に生産終了!

華々しく登場したニューモデルも時が経つとその役目は終わる。しかし、その終わりをメーカー自らアナウンスするモデルは数少ない。それもスポーツカーやメーカーを象徴するモデルならともかく、普通のモデルであれば尚更だろう。

ここ数年、日本で最も勢いのある輸入車ブランドと言えば「ボルボ」だろう。2016年のXC90を皮切りに新世代モデルを矢継ぎ早に導入。その評価は高く、中でもコンパクトクロスオーバーのXC40やステーションワゴンのV60は、現在も数多くのバックオーダーを抱えている状態だそうだ。全体の販売台数も右肩上がりで、2019年の販売台数もすでに前年比越えは確実と言われているそうだ。

■V40クロスカントリーを画像でチェック

そんな中、2013年の登場以来、日本のボルボの知名度を上げると共に販売台数をけん引してきたコンパクトハッチバック「V40」が2019年で生産終了と発表された。残念な事に現時点で後継モデルは存在しないそうだ。そんな事もあり、インポーターのボルボ・カー・ジャパンは多めの台数を確保していると言う。

そこで今回、完熟のファイナルモデルで宇都宮~東京までのショートトリップを行なった。今回のモデルはV40をベースにクロスオーバー化したV40クロスカントリー(以下V40CC)のガソリンモデルの最上級グレード「T5 AWD サマム」だ。

フロントマスクは新世代モデル共通ながら、内装は流石に古さを感じる

エクステリアはスポーティで引き締まったデザインに加え、2016年のマイナーチェンジにより、フロントマスクを新世代モデルと共通イメージに刷新されているので、今見てもあまり古さを感じさせない。

しかし、インテリアは今では懐かしいフローティングセンタースタックに配置された操作系や7インチのディスプレイなど古さを感じるのも事実。ちなみにこの操作系は事前学習なしで使おうとすると難儀だが、実は慣れると意外と使いやすい事はあまり知られていない……。

ドッシリとした安心感を持つハンドリングは「小さなGT」

宇都宮から東京までは約150km、そのまま走るとすぐ着いてしまうので、寄り道をしながら……。まずは鉄道好きのKカメラマンの提案でわたらせ渓谷鐡道わたらせ渓谷線「神戸(ごうど)駅」を目指す。

宇都宮市街を抜け、日光宇都宮道路を通り国道122号線を走る。

ワインディングではライバルのようにグイグイ曲がる性格ではないものの、コンパクトなボディと素直で軽快なハンドリングと、そしてCセグメントであることを忘れるドッシリとした安心感を持つハンドリングは、クロスオーバーながらも「小さなGT」と呼ぶにふさわしい乗り味だ。

ボルボ/V40クロスカントリー
ボルボ V40クロスカントリーカタログを見る
新車価格:
360.6万円477.7万円
中古価格:
58万円257万円
ボルボ/V40
ボルボ V40カタログを見る
新車価格:
304.5万円477.7万円
中古価格:
29.8万円339.6万円
1 2 次へ

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

山本 シンヤ
筆者山本 シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車雑誌の世界に転職。2013年に独立し。「造り手」と「使い手」の両方の気持ちを“解りやすく上手”に伝えることをモットーに「自動車研究家」を名乗って活動をしている。西部警察は子供時代にリアルでTV放送を見て以来大ファンに。現在も暇があれば再放送を入念にチェックしており、当時の番組事情の分析も行なう。プラモデルやミニカー、資料の収集はもちろん、すでにコンプリートBOXも入手済み。現在は木暮課長が着るような派手な裏地のスーツとベストの購入を検討中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

新車・中古車を検討の方へ

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

ボルボ V40クロスカントリーの最新自動車ニュース/記事

ボルボのカタログ情報 ボルボ V40クロスカントリーのカタログ情報 ボルボの中古車検索 ボルボ V40クロスカントリーの中古車検索 ボルボの記事一覧 ボルボ V40クロスカントリーの記事一覧 ボルボのニュース一覧 ボルボ V40クロスカントリーのニュース一覧

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる