ボルボ 新型 V40(ブイ・フォーティ) 試乗レポート/飯田裕子(1/2)

  • 筆者: 飯田 裕子
  • カメラマン:オートックワン編集部・ボルボカーズジャパン
ボルボ 新型 V40(ブイ・フォーティ) 試乗レポート/飯田裕子
ボルボ 新型 V40 T4 SE[ボディカラー:ビアリッツブルーメタリック] ボルボ 新型 V40 T4 SE ボルボ 新型 V40 T4 SE エクステリア ボルボ 新型 V40 T4 SE エクステリア・フロント正面 ボルボ 新型 V40 T4 SE エクステリア・サイドビュー ボルボ 新型 V40 T4 SE エクステリア・リア正面 ボルボ 新型 V40 T4 SE エクステリア・リアビュー ボルボ 新型 V40 T4 SE フロント周り ボルボ 新型 V40 T4 SE リア周り ボルボ 新型 V40 T4 SE ヘッドライト周り ボルボ 新型 V40 T4 SE 225/45R17タイヤ+17インチアルミホイール 画像ギャラリーはこちら

濃厚ジュースのように滋味深い1台

ボルボ 新型 V40 T4 SEを試乗した自動車ジャーナリストの飯田裕子サン

2月19日、ボルボから新型車「V40」(ブイ・フォーティ)がデビューした。従来型「V50」など複数のモデルの役割を統合した全く新しいモデルだ。ボルボらしい最先端の安全技術をはじめ、スタイリッシュなデザインなど見どころいっぱい。最新ライバル車「メルセデス・ベンツAクラス」にも負けない強烈な個性を放つ。そんなV40の国内初試乗レポートを速攻でお届けするのは我らが飯田裕子サンだ。

クランベリージュースは、アントシアニンやポリフェノールなどが多く含まれ健康に良いとして、日本でも商品が増えてきた。しかし100%果汁となると高価。それでも、例えばデルモンテの製品であれば…というブランド力と、リサイクルも可能でヒンヤリとして重いガラス瓶の質感とともに、20%果汁入りのジュースを手に取ったときの日常の満足度は高い(持ち運びにはちょっと不便だけど)。

世の中には高いほど売れるモノ(クルマ含む)もあるけれど、自動車界のプレミアム・コンパクト・セグメントにおいての価値は、ブランド力を裏切らない性能と、日常における満足度の高さのバランスではないか。

最新のボルボV40が20%果汁のジュースと同じというわけでは決してない。むしろ濃縮タイプだろう。

ボルボ 新型 V40 T4 SE エクステリアボルボ 新型 V40 T4 SE エクステリア・フロント正面ボルボ 新型 V40 T4 SE エクステリア・サイドビューボルボ 新型 V40 T4 SE エクステリア・リア正面ボルボ 新型 V40 T4 SE エクステリア・リアビュー

「デザイン」「安全」「走り」・・・魅力デカ盛りのV40

ボルボ 新型 V40 T4 SEボルボ 新型 V40 T4 SE[ボディカラー:ビアリッツブルーメタリック]

ボルボは世界的にモデル構成を見直し、コンパクトクラスは従来の「C30」(3ドアハッチバック)、「S40」(4ドアセダン)、「V50」(ステーションワゴン)の3モデルを、この新型「V40」1台に集約するという。

その成分ならぬ「魅力」の柱となるのは、ボルボの「歴史」を融合させ、さらに北欧メーカーらしいこだわりとともに造り上げた内外の「デザイン」、そしてボルボのイメージの多くのパーセンテージを占める「安全」。さらに環境性能をも高めた「走り」だ。

例えば、ボルボが先鞭をつけた自動ブレーキ「シティ・セーフティ」は、作動速度域を50km/hまで高め標準装備。燃費も、従来型比で約40%も向上しているし、自動パーキングアシストも選べる。

プレミアム・コンパクト・セグメントには、BMW1シリーズやアウディA3、メルセデスAクラスやレクサスCTなど強力なライバルも多いが、その中でもV40は、ボルボというブランド力と質感、高い安全性、そして、日常の満足度の高さココにあり、という魅力あるモデルに仕上がっている。

「安全はボルボの核となる価値観」とデザイナー談

ボルボP1800のラインについてレクチャー中ボルボ 新型 V40 歩行者エアバッグ 作動イメージ

真横から見たスタイルがハッチバックもしくはワゴンのようにも見えるV40は、既存のVモデル=ワゴンという垣根を取り払っている。デザインについては今回デザイナーのサイモン・ラマー氏と直接話ができたことで、見た目のスポーティさ以上に性能美を知ることができた。その詳細を述べたらキリがないほど、緻密でお腹いっぱいな内容だった。

全長4370㎜×1785㎜×1440㎜のボディを持つV40には、大型ボルボと同等の最新かつ最高レベルの安全性能が与えられている。今回様々な安全装備の採用が可能(オプション含む)で、安全を極めるためのセンサーやカメラの装着位置やボディ形状にも妥協はない。

印象的だったのは、ラマー氏の「安全性能に妥協しないデザインはとても難しかったが、安全はボルボのコアの価値観」と言う言葉だった。加えて、今や当然の価値となる環境への効果も高めなければならない。安全歩行者保護エアバッグや、歩行者との衝突の際に持ちあがり衝撃を吸収するボンネットのオプション採用、テールバンパー・サイドに内蔵されるセンサーなど、見えないスペースへの配慮も、これまでより必要だったそうだ。

ボルボ・カー・グループのサイモン・ラマー エクステリアチーフデザイナーと、筆者の飯田裕子サンボルボP1800(1800ES) モデル末期のスポーツワゴンモデル

空力については、フロントからリアに向かって絞り込まれたボディシェイプが美しい空気の流れを作り、さらに空気の流れを計算したうえで、角度や形状のデザインを行っているという。ボディサイドからリアのドアハンドルへとせり上がるテール処理は、60~70年代に生産された『P1800』シリーズのオマージュだそうだ。過去から今に続くデザインのヒントは、最新の空力や安全性を追求している。

ボディサイズのわりに多くの要件を盛り込んだエクステリアデザインとも言えるが、それでも決して複雑なカタチをしているでもなく、フロントグリルやレッドテールレンズには最新のボルボらしいフレッシュさも十分に感じられる。

(次ページへ続く)

ボルボ 新型 V40 T4 SE ヘッドライト周りボルボP1800最終モデル「1800ES」ではシューティングブレーク風のスポーツワゴンボディとなった。1972年からわずか1年程度しか生産されておらず、かなり希少な1台だ。ボルボ 新型 V40 テールゲート形状もP1800(1800ES)のスタイルを受け継ぎながら、最新ボルボの6角形スタイルも生かしている。ボルボP1800(1800ES)の特長的なフック形状のキャラクターラインボルボ 新型 V40 P1800からモチーフを得たフック形状のキャラクターライン
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飯田 裕子
筆者飯田 裕子

OL時代に始めたレース活動をきっかけに、クルマへの興味/関心を深め、フリーの自動車ジャーナリストに転身。自動車雑誌への執筆や自動車系TV番組出演などから、活動の場を広げ、現在では女性誌および一般誌、新聞、Web、ラジオ番組でのパーソナリティ、TV、トークショーと活躍の場は幅広い。ドライビングインストラクターとしてのキャリアも長く、自動車メーカーをはじめ、一般企業、保険会社、警視庁などが主催するスクールでの指導にも定評あり。記事一覧を見る

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