ボルボのワークス直系コンプリートカー「S60/V60 ポールスター」が記念すべき2017年に有終の美を飾る(3/3)

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ボルボのエース、V40の限定車「D4 Rデザイン tuned by Polestar」にも試乗

そして、もう一台が日本市場でのボルボのエースであるV40の限定車「D4 Rデザイン tuned by Polestar」だ。

量産車向けのエンジンのチューニングプログラム「ポールスター・パフォーマンス・ソフトウェア」に加えて、2017年1月から発売をスタートさせた「ポールスターパフォーマンスパーツ」の中から、エキゾーストセット(エキゾーストシステム/リアディフューザー/スポーツエアフィスター)、シャシーセットショックアブソーバー/コイルスプリング、パフォーマンスタイヤ&ホイールセット(19インチアルミホイール&235/35R19のピレリP-ZERO)を装着。これらのアイテムはアドオンパーツながらもボルボ×ポールスターの共同開発で、WTCCに参戦するポールスター・シアン・レーシングのドライバーによる評価も実施。つまり、コンプリートカーと何ら変わらない開発手法が取られているのだ。

その印象はすでにオートックワンでも紹介済みなのでおさらいとなるが、パワートレインは190ps/400Nm→200ps/440Nmに出力アップ。ピックアップやレスポンス、伸びの良さなどはまさにスポーツディーゼルと言っていい仕上がりだ。サウンドはディーゼルながら“あえて”聞かせる仕様で、低音が増したサウンドは気持ち良さも備わっている。

フットワークは19インチを履きながらも逆にノーマルのRデザインのほうがハードに感じてしまうくらいのしなやかな足さばきと動的質感がアップしている。

コーナリングもノーズがシッカリと入ってくれるだけでなく一連の動きの繋がりがより滑らかになっているので、トレース性やコントロールもアップしているが、直進安定性などは一切犠牲になっていないのでGT性能はピカイチ。また快適性は硬い/柔らかいで言えば硬めだが、ガツンと来る硬さではなくショックを上手にいなすしなやかな硬さなので逆に快適に感じた。

ただ、欲を言うと高速域ではクルマがやや動き過ぎてしまう印象があるので、ルーフスポイラー用リップが用意されるポールスターパフォーマンスパーツのインテリア&エクステリアセットをプラスしたい。本音を言えばS60/V60ポールスターのような本格的な空力アイテムやスポーツシートなども選択できるとより完成度は上がると思うので、追加アイテムとして用意して欲しい所だ。

およそ126万円相当の装備がプラスされた超お買い得モデル

ちなみに試乗車はおろしたてで、足の硬さと動きの渋さを指摘する同業者もいたが、それは走り込めば解決する。実は筆者はほぼこの仕様のモデルを所有しており、すでに1万kmほど走行したが、距離を重ねていくとしなやかさが増していくことを体感済みだ。

ちなみに価格は499万円だが、ノーマルに同様の装備をプラスすると約126万円程度掛かるので、かなりバーゲンプライスだ。当然、安全支援システムを含めて全てフル装備。そんな世界でも数少ないディーゼルスポーツハッチは限定50台、すでに残りは20台を切っているそうなので、こちらもお早目に!!

[レポート:山本 シンヤ/Photo:島村 栄二]

ボルボ S60/ボルボ V40の主要諸元表

ボルボ S60とボルボ V40の主要スペック
車種名 S60 V40 D4 Rデザイン tuned by Polestar

グレード

ポールスター

D4 Rデザイン tuned by Polestar

駆動方式

FF

FF

トランスミッション

8AT

8AT

価格(消費税込)

8,590,000円

4,990,000円

JC08モード燃費

12.2km/L

20.0km/L

全長

4,670mm

4,370mm

全幅(車幅)

1,865mm

1,800mm

全高(車高)

1,480mm

1,440mm

ホイールベース

2,775mm

2,645mm

乗車定員

5人

5人

車両重量(車重)

1,730kg

1,540kg

エンジン

水冷直列4気筒DOHC

4気筒DOHC

排気量

1,968cc

1,968cc

エンジン最高出力

270kW(367PS)/6,000rpm

147kw(200PS)//4,250rpm

エンジン最大トルク

470Nm(47.9kgm)/3,100-5,100rpm

440Nm(44.9kgm)//1,750−2,500rpm

燃料

無鉛プレミアム

軽油

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山本 シンヤ
筆者山本 シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車雑誌の世界に転職。2013年に独立し。「造り手」と「使い手」の両方の気持ちを“解りやすく上手”に伝えることをモットーに「自動車研究家」を名乗って活動をしている。西部警察は子供時代にリアルでTV放送を見て以来大ファンに。現在も暇があれば再放送を入念にチェックしており、当時の番組事情の分析も行なう。プラモデルやミニカー、資料の収集はもちろん、すでにコンプリートBOXも入手済み。現在は木暮課長が着るような派手な裏地のスーツとベストの購入を検討中。記事一覧を見る

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