フォルクスワーゲン トゥアレグハイブリッド 海外試乗レポート(1/2)
- 筆者: 石川 真禧照
- カメラマン:石川真禧照/フォルクスワーゲングループジャパン
来年にも日本へ導入される「トゥアレグハイブリッド」を上海で試乗!
ハイブリッドカーといえば、これまではトヨタやホンダの日本勢が圧倒的に優位に立っていた。
対して欧米の自動車メーカーは、高速走行が多い道路におけるハイブリッドカーの省エネ効果を疑い、あまり重視していないような態度だった。
しかし、それは欧米メーカーのポーズ。実はハイブリッドカーを一見否定するような発言をしながら、秘かに開発にも着手していたのだ。
「トゥアレグ」は、フォルクスワーゲンが2003年に発売したSUV。ハイレベルな走行性能とリーズナブルな車両価格で日本市場では年間2,000台以上を販売し、プレミアムSUV市場の上位にランクされてきた。
そのトゥアレグが2010年にニューモデルになった。日本への導入は2011年前半の予定だが、そのときにトゥアレグシリーズのトップモデルとしてラインナップする予定の「トゥアレグ ハイブリッド」に、上海で試乗してきた。
燃費の向上は勿論、走行性能も遜色無いスペック
トゥアレグハイブリッドは、V6スーパーチャージャー付3リッターガソリンエンジンとモーターが組み合わされている。
エンジンの出力は「245kW(333ps)」、トルクが「440Nm(44.9kg・m)」、モーターの容量は「38kW」だ。バッテリーは「ニッケル水素バッテリー」を、スペアタイヤが収まっていたリアラゲッジスペース下の空間へ搭載している。
組み合わされているミッションは「8速AT」。これは既存のミッションからの転用だ。トゥアレグハイブリッドの特徴は、まず電気モーターのみで走る「EV走行」ができることだ。50km/h以下で、約2kmを走行することができる。
このとき、V6 TSIエンジンは作動を停止するだけでなく、駆動抵抗を減らすためにハイブリッドモジュール内のクラッチを作動させ、8速ATとの接続を断つ。さらにトゥアレグハイブリッドには「アイドリングストップ」も組み込まれている。
また、高速走行での燃費向上に役立つ「惰性走行」エコ技術も採用された。これは、ドライバーがアクセルペダルを離した瞬間にエンジンとミッションの接続が断たれ、走行抵抗が減ったトゥアレグハイブリッドは、かなり長い間惰性で走行を続けることができるものだ。
ハイウェイを巡航するときなど、高速での走行中も160km/h以下までであれば同システムは作動する。
回生ブレーキはブレーキング中に電気モーターが発電機として働き、クルマの慣性エネルギーを電力に換えてニッケル水素電池に蓄える。
公表されているトゥアレグハイブリッドの燃費は「12.2km/L」。EV走行・アイドリングストップ・惰性走行といったエコ技術と、V6 TSIエンジンにより、同じV6 3リッターと比較して最大で25%、平均して17%程度の燃費向上になるという。
その一方で、0-100km/h加速が「6.5秒」、最高速は「240km/h」を達成している。
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