フォルクスワーゲン トゥアレグ 試乗レポート(2/3)
- 筆者: 西川 淳
- カメラマン:フォルクスワーゲングループジャパン
ゴルフ6の類似性が強く感じられるエクステリア
シロッコ以来、VW車のフロントマスクは統一のイメージを持つようになった。VWデザイン部門総責任者のウォルター・デ・シルバの強い意志によるものだという。従来のワッペングリルを捨てて、水平基調の薄いグリルとヘッドライトでよりスポーティな雰囲気とした。
これがまたよく似合っているのだけれど、当然ながらゴルフ6との類似性も強く感じられて、遠目には“でっかいゴルフ”に見える。好き/嫌いの判断も分かれることだろう。
旧型に比べて全長が4,795mmと41mm長くなり、そのぶんはすべてホイールベース(2,893㎜)の延長に充てられた。全高は17mm低い1,709mmとなったのに対して、車幅は+12㎜の1,940㎜だから、旧型に比べてワイド&ローの佇まいである。
兄弟車ポルシェカイエンを除けば、大型のSUVクラスで最も車高の低いモデルとなった。リアのイメージは、ひとめでトゥアレグと分かるもの。
それでもディテールの質感やデザインが凝っているため、これまたひとめで新型だと見る人が見れば判る。
全体的にクリーン&シンプルな造形がトゥアレグの持ち味だが、ボディサイドはけっこう大胆にうねっていて面白い。前後フェンダーの力強く張り出す様子とドア周りの凹みとの対比がエレガントかつスポーティだ。
大幅に質感が向上したインテリア
エクステリア以上に目を見張ったのが、インテリアの見栄えと質感だ。
これはもうほとんど「アウディレベル」であり、アウディはおそらくまた別のデザインステップへと移行するつもりなのだとさえ想像させるものだった。
ホイールベース拡大の恩恵は、リアシートのレッグルームが大幅に広くなったことで確認できる。車高は低くなったものの、ヘッドスペースは広がっている。
前席では車福拡大のおかげでショルダールームが大幅に広がっており、全体的にはひとまわり大きな空間にいるようだ。
後席は初めてスライド式となった。同時に3段階のリクライニングも可能。もちろん、4:6分割可倒式を選ぶこともできる。
当然のことながら、ラゲッジルームも拡大されており、フラットで扱いやすいスペースにオプションのカーゴマネージメントシステムなどラゲッジ用機能を加えれば、ヘビーユーザーも大満足の仕様になるだろう。
ミッションは全車8速AT(アイシン製)で、これはSUV初である。
また駆動方式はもちろん4WDだが、2種類用意されている。通常のトルセンデフ4モーションに加えて、より本格的にオフロードを楽しむために、リダクションギア付センターデフの4XモーションがV6 TDIにオプション設定された。
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