トヨタ ヤリス、じゃなくて「VW ポロ」|あえて選ぶ外車のススメ Vol.1
- 筆者: トクダ トオル(MOTA)
- カメラマン:茂呂 幸正・和田 清志・小林 岳夫・MOTA編集部
あえて選ぶ外車のススメ。この企画では「国産車、じゃなくて輸入車」をテーマに、様々なカテゴリーの車種を比較検討してみます。第1回のテーマは、2020年2月10日に発売されるトヨタのコンパクトカー「ヤリス」と、ドイツ製コンパクトカーの王道「フォルクスワーゲン ポロ」。
>>ポロとヤリス、どう違う!? 画像で見比べてみる[フォトギャラリー]
国産コンパクトカーの王道ヴィッツが欧州名「ヤリス」になった
これまで「ヴィッツ」の名で親しまれてきたトヨタのコンパクトカーが、フルモデルチェンジを機にこれまで欧州で使われてきたネーミングに統一。4代目からは日本でも世界共通の「ヤリス」名になりました。“欧州で使われてきたネーミング”…うん、なんだかイイ響きです。
トヨタのWebサイトを覗いてみると見積もりシミュレーションが出来るので、さっそくやってみましょう。
ヤリスのオススメグレードを見積もってみた
ヤリスのエンジンは3タイプで、いずれもベーシックなX、中間のG、そして上級のZと3グレードが設定されます。渡辺陽一郎さんの新型ヤリス購入ガイドでは「割安感を競えばXが勝る。しかし充実装備を求めるなら、1.5GとハイブリッドGも選ぶ価値が高い。」とのこと。せっかく新車を買うなら、充実装備でしょ。燃費の良い「HYBRID G」(2WD)[213万円](消費税込、以下同)を選択。新型らしい青と黒の2トーンカラーに、奮発して9インチナビ、それにETCを加えて、出来た見積もりは車両本体価格 232万8千176円に税金・諸費用(概算) 11万3千729円、合計 244万1千905円※1。
100万円台で買えたヴィッツを想うとまあそれなりにするなあと思うけど、よくよく考えればハイブリッドのアクアも同等。それより広い室内で、最新の先進安全機能も備わるんだから、まあそんなものかと。いや待てよ。
約250万円となれば、いっそ欧州車もイケるんじゃないの?
ヤリスじゃなくて「ポロ」という選択肢
日常にベタな異国情緒を持ち込む楽しさ
欧州といえば古くからの街並みがそのまま残る都市も多く、石造りの建物に沿った狭い石畳の道にぎっしり路上駐車する図が浮かびます。ちょっとベタ? いえいえ、ヤリスだって欧州向けモデルは、フランスにあるトヨタ工場で現地生産される“欧州車”の一員ですから、パリやミラノの路地裏ではフランス車やドイツ車の織りなす風景にもすっかり馴染んでいるようです。
でも…欧州にたまらない異国情緒を覚える我々日本の小市民としては、そこにふつーに並んでいる欧州車が欲しいのです。さりげなく(でも見せつけるように)助手席に置いたエコバッグの口から、バケットがひょこッと頭を出した状態で街をスイスイと走りたいのです(さすがにそれはベタ過ぎ・笑)。
老若男女にオススメしたいプレーンさ
そんな訳で今回オススメしたい、「じゃない」選択肢は…フォルクスワーゲン ポロ。
フォルクスワーゲンは、ゴルフという輸入車の王道ど真ん中を往く兄貴分が有名。でも最近はゴルフがちょっと豪華で華美になってきたな、と。そんな中ポロは、相変わらずちょっと控えめ。ドイツ車らしい質実剛健さも残しつつ、清楚な雰囲気もあってイイ。老若男女問わず誰にでも似合うプレーンさが好ましい1台です。
気になる価格は、ベーシックなTSI Trendlineが216万3千円から。ほう。
でもオススメは、中間グレードのTSI Comfortline(237万2千円)をベースに2019年10月に追加設定された「ポロ TSI Comfortline Limited(コンフォートライン リミテッド)」(259万9千円)。
ポロのオススメは“TSI Comfortline Limited”
カーナビやラジオ・DVD・地デジTVなどが楽しめるVolkswagen純正インフォテイメントシステム"Discover Pro“やLEDヘッドライトなど特別装備が加わる特別仕様車です。今どき最低限つけておきたい先進安全機能がひと通り揃う12万1千円のセーフティパッケージ※2を加えればカンペキ。
こちらもフォルクスワーゲンのWebサイトで簡易的に見積もってみると、税金・諸経費込みで参考価格289万9千110円ナリ。
え、40万円も差があればヨーロッパ旅行だって行けるって?
ヤリスとの差額は…総支払額でおよそ46万円。デビューしたてのヤリスに比べ、2018年春デビューのポロのほうが多少は値引きもしてくれるかも。となるとその差はさらに縮まりますね。
え、40万円もあればヨーロッパ旅行だって行けるだろうって?
いやいや、毎日のドライブで常に欧州気分を味わえるほうが、よっぽどお得じゃないですか??
ちなみにフォルクスワーゲン、北海道から九州・沖縄まで、日本の津々浦々まで販売店ネットワークがあり、買いやすさは輸入車屈指ですよ。
[筆者:トクダ トオル(MOTA編集部)/撮影:茂呂 幸正・和田 清志・小林 岳夫・MOTA編集部]
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今日からスタートした「国産車、じゃなくて輸入車」はいかがでしたか。
次回VOL.2はレクサス UX、じゃなくて「ジープ コンパス」! 続きはこちらから。
※1:ディーラーオプションの取付工賃などは含まれない概算額
※2:セーフティパッケージ内訳:アダプティブクルーズコントロール“ACC”(全車速追従機能付)/駐車支援システム“Park Assist”/パークディスタンスコントロール(フロント/リア、前進/後退時衝突軽減ブレーキ機能付)/オプティカルパーキングシステム/ブラインドスポットディテクション(後方死角検知機能)/リアトラフィックアラート(後退時警告・衝突軽減ブレーキ機能)
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フォルクスワーゲン(VW) ポロが2018年3月20日にフルモデルチェンジを受けた。人気車とあって関心を持たれた方も多いだろう。ポロは先代型まで5ナンバー車だったのに、新型は全幅が1750mmに拡大されて3ナンバー車になったことだろう。果たして新型ポロはどう変わったのか。
自らも旧型ポロオーナーのカーライフ・ジャーナリスト 渡辺 陽一郎氏が徹底解説する。<↓続きはこちら↓>
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