トヨタの販売網再編で新型ヤリスの買い方が変わる!? トヨタ 新型ヤリス購入ガイド 2020年版

  • 筆者: 渡辺 陽一郎
  • カメラマン:小林 岳夫・茂呂 幸正・トヨタ自動車
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トヨタが2019年10月に発表した新型ヤリスが、2020年2月10日より発売を開始する。それに先行して、ヤリスの販売価格やグレード、スペックなどが12月20日に公開された。プロトタイプ試乗や開発者インタビューなど、新型ヤリスの取材を精力的に行ってきた“車選びの達人”渡辺 陽一郎氏が、ヤリスのお買い得グレードをすばりオススメする!

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目次[開く][閉じる]
  1. 軽・小型車の国ニッポンで今もっとも注目すべき新型車の1台
  2. 車名が「ヴィッツ」から変更された理由とは
  3. ヤリスのエンジンは3気筒1.0L、1.5L、1.5ハイブリッドの3タイプ! 狙うべきはどれ!?
  4. ヤリスのグレード展開は3タイプ、選ぶべきはどのグレードか
  5. トヨタ販売店網の大改編で、ヤリスの買い方はどう変わる!?
  6. もっと知りたいあなたには、日本一詳しい新型ヤリス徹底解説を

軽・小型車の国ニッポンで今もっとも注目すべき新型車の1台

日本市場における車種ラインナップを見渡してみると、近年は3ナンバー車が増えているが、販売ランキングの上位には依然として軽自動車と5ナンバー車が多く並ぶ。道路や駐車場などの交通環境はひと昔前とあまり変わっていないために、やはり国内の道でクルマに乗るなら5ナンバー車が使いやすい。

また最近は安全/快適装備や環境性能の向上により、クルマの価格も上昇傾向にある。その一方で平均所得は1990年代の後半に比べると下降しており、直近では持ち直したものの、20年前の水準には戻っていない。クルマが値上がりして所得が減れば、乗り替える車種を小さくするしかないだろう。

このような切実な事情もあり、今では新車として売られるクルマの約37%を軽自動車、25%前後をコンパクトカーが占めている。全体需要の60%以上が小さなクルマだ。

そんな中、コンパクトカーの中心的な存在のひとつであるトヨタ ヴィッツがフルモデルチェンジを受けて、車名を“ヤリス”に変更した。

トヨタ/ヴィッツ
トヨタ ヴィッツカタログを見る
新車価格:
120.3万円236.2万円
中古価格:
6万円401.2万円

車名が「ヴィッツ」から変更された理由とは

ヴィッツは1999年に初代がデビューし、現行型で3代目となるが、欧州など海外市場では一貫してヤリスの名前で売られていた(一部地域除く)。国内での車名を変えた理由を新型ヤリスの開発者に尋ねると「初代と2代目のヴィッツは上質なクルマ造りが注目され、他メーカーからの乗り替えも多かった。それが3代目は先進的な印象が薄れ、従来型ヴィッツからの乗り替えが中心になっている。そこで新型は、改めて世界最高水準のコンパクトカーを目指し、エンジンやプラットフォームを刷新した。車名も海外と共通のヤリスに改めた」という。

新型ヤリスは2020年2月10日に発売となるが、販売店では、2019年12月上旬から見積書なども作って予約受注を開始している。さらに12月20日にはトヨタのホームページに、ヤリスの主要諸元、主要装備、価格などが掲載され、新型ヤリスの販売情報が全て発表された。つまりここでいう発売日とは「2月10日以降なら納車可能」ということでしかない。近年はこうした販売方法をとり、あらかじめ初期段階から予約を集め生産を開始するケースが非常に多い。ライバル車に流れる顧客を阻止する目的もあるが、ユーザーにとっては実車を確認せずに購入することになる。

そこで、プロトタイプモデル試乗や開発者インタビューなどを通じて、ひと足お先に新型ヤリスについて取材をすすめてきた筆者が、ヤリスの購入方法やオススメグレードなどについてご紹介し、皆様のクルマ選びのお手伝いをさせて頂ければと思う。

ヤリスのエンジンは3気筒1.0L、1.5L、1.5ハイブリッドの3タイプ! 狙うべきはどれ!?

ガソリンエンジンの1.0と1.5、選ぶべきは1.5リッター版だ!

まずヤリスのエンジンは、直列3気筒の1リッターと1.5リッター、1.5リッター+ハイブリッドの3種類だ。1リッターは先代型に搭載されたタイプの改良版だが、3気筒1.5リッターエンジンはハイブリッド用を含めて新開発されている。1.5リッターは直噴式も採用し性能が高い。

1リッター版は最高出力が69馬力(6000回転)、最大トルクは9.4kg-m(4400回転)だが、1.5リッター版は120馬力(6600回転)・14.8kg-m(4800~5200回転)に向上する。比率に換算すれば1リッターの1.6~1.7倍だから、排気量以上に動力性能の向上率が大きい。

しかも1.5リッターはWLTCモード燃費も21.4~21.6km/Lと優れている(2WD/CVT装着車)。優れた動力性能を発揮しながら、燃費数値も1リッターの20.2km/Lを上まわった。1.5リッターエンジン搭載車の価格は1リッターに比べて14万3000円高いが、高効率だから、価格差に見合う価値を備える。ノーマルエンジンは1.5リッターを推奨したい。

価格差約35万円! ハイブリッドは買いなのか!? まずは自分の乗り方を良く考えてみよう

1.5リッターハイブリッドは、1.5リッターのノーマルエンジンと同グレード間で比べてみると、装備差をおおよその価格に換算したうえでも、約35万円高い価格設定となる。

この金額を燃料代の節約で取り戻すには、実用燃費をWLTCモードの数値と想定し、レギュラーガソリン価格を145円/Lで計算した場合、10万km以上の走行を要する。例えば1年間に1万5000km程度を走れば、およそ7~8年で35万円の価格差は取り戻せる計算だが、年間走行距離が1万km以下というユーザーでは取り戻すのが難しい。

ハイブリッドは騒音も抑えられており、モーターを併用した加速感には上質さもある。そもそもハイブリッド車に乗っているだけで対外的なエコイメージも高いから、一概に損得勘定だけでは語れない。その辺りもふまえつつも、1.5Lとハイブリッドの選択は、まず自身がクルマにどれだけ乗るか、走行距離に応じて冷静に判断したいところだ。

ヤリスのグレード展開は3タイプ、選ぶべきはどのグレードか

基本的なグレード展開はX・G・Zの3タイプで共通

新型ヤリスのグレード展開について解説しよう。3つのエンジンタイプそれぞれにベーシックな「X」、中間の「G」、上位グレードの「Z」が用意される。ただしガソリン1.0リッター車のみ、Xのビジネス向けグレード“X Bパッケージ”が設定される。

ここでは1.5リッターとハイブリッドに絞ってオススメグレードを探していこう。

ベーシックな1.5X/ハイブリッドXでも不満ナシ

まずベーシックな1.5X(159万8000円)/ハイブリッドX(199万8000円)でも、実用的には不満を感じない。昼夜の歩行者と昼間の自転車を検知できる衝突被害軽減ブレーキ、車間距離を自動制御できるレーダークルーズコントロール、車線の中央を走れるように操舵支援するレーントレーシングアシスト、サイド&カーテンエアバッグ、インパネの中央に装着される7インチディスプレイオーディオ、SOSの発信も可能なヘルプネットなどを備えた専用通信機、マニュアルエアコン(ハイブリッドはオートエアコン)など、実用的なコンパクトカーとして今どき求められる先進安全機能や最低限の装備はひと通り備わる。

上級車からのダウンサイジングや充実装備派には1.5G/ハイブリッドGもオススメ

ただし最近は、3ナンバー車を含むミドルサイズからコンパクトカーに乗り替えるユーザーも増えてきており、充実した装備が求められるようになった。そこで予算に応じて1.5G(175万6000円)/ハイブリッドG(213万円)も検討すると良い。スマートエントリーシステム、ディスプレイオーディオ画面の8インチ化、6スピーカー(Xは2スピーカー)、エアコンのオート機能(ハイブリッドはXにも標準装着)、バックガイドモニター(ハイブリッドG)などが加わり、装備が充実する。

そしてGであれば、メーカーオプションとして3灯式フルLEDヘッドランプ、15インチアルミホイールなども選択できる。標準装着される装備が上級化して、オプションの選択肢も広がるわけだ。

価格上昇はノーマルエンジンが約16万円、ハイブリッドが13万円だから、加わる装備の割に少し高めの設定だから、割安感を競えばXが勝る。しかし充実装備を求めるなら、1.5GとハイブリッドGも選ぶ価値が高い。

Gにさらなるオプション装備をフルで盛り込みたい人は、最上級の1.5ZやハイブリッドZも比較すべき対象となる

最上級の1.5Z(192万6000円)/ハイブリッドZ(229万5000円)には、3灯式フルLEDヘッドランプが標準装着され、本革巻きのステアリングホイールやシフトノブ、シートヒーター、上級ファブリックのシート表皮、助手席の上に置いた荷物が倒れるのを防ぐ買い物アシストシートなども加わる。オプションでは、走行安定性と乗り心地をバランス良く向上させる16インチタイヤ&アルミホイールも装着可能だ。

1.5Zの価格は1.5Gに比べて17万円高いが、プラスされる装備は19万円相当に達する。ハイブリッドを含めて、1.5Zは1.5Gよりも若干割安だ。1.5GとハイブリッドGに、3灯式フルLEDヘッドランプ(8万2500円)やコンフォートシートセット(5万1700円)をオプション装着するなら、これらを標準装着した1.5G/ハイブリッドGも検討したい。

結論! 車選びの達人がおススメするのは1.5X/ハイブリッドX

全長が4m以下のコンパクトカーで、GやZグレードの価格帯が170万円以上というのは少し割高な印象も伴うが、ヤリスの装備と質感はミドルサイズカーに匹敵するもので、価格に見合う内容を身に付けた、国産のプレミアムコンパクトカーに位置付けられると言っても過言ではない。

ほぼ同時期の2020年2月、コンパクトカーのライバルであるホンダ フィットも4代目へとフルモデルチェンジする予定だ(価格等は未発表)。2020年は、従来以上にコンパクトカーが注目されそうだ。

トヨタ販売店網の大改編で、ヤリスの買い方はどう変わる!?

ネッツ店専売から全店舗扱いに拡大へ

なおトヨタ ヤリスは、発売時点では基本的に従来のヴィッツ同様にネッツトヨタ店が販売するが、東京地区はすでに4つの販売系列が撤廃されトヨタモビリティ東京に統合されている。だから都内では全てのトヨタのディーラーでヤリスを購入できる。

また2020年5月以降は、東京以外の地域でも全てのトヨタディーラーがトヨタ全車を扱うようになる(ただし東京地区と違って4つの系列は残す)。そうなると自宅付近にネッツトヨタ店がない場合、2020年5月以降に、近所のトヨタ店やトヨペット店で購入する方法もあるだろう。東京地区はひとつの販売会社に統合されたが、4つの系列が残っている地域では、系列間でヤリス同士を値引き競争させることも可能だ。

またディーラーローンの金利、残価設定ローンの残価率なども販売会社によって異なるから、ローンを使う時には同じ条件で見積もりを取ろう。トヨタのホームページに設けられている見積りシミュレーションでも販売会社間の違いを確認できるから、比較すると良いだろう。

新型ヤリスの試乗が可能になるのは、正式に発売される2020年2月以降だから、各種の検討を重ねて2020年5月以降に契約というタイミングならスムーズだ。販売網の再編を活用してオトクに買いたい。

もっと知りたいあなたには、日本一詳しい新型ヤリス徹底解説を

新型ヤリスはプラットフォームを新開発し、新型1.5リッター3気筒エンジンや、世界トップクラスの低燃費を誇る新世代ハイブリッドシステムを搭載。小型ながらダイナミックで存在感あるデザインや、上級車に見劣りしない先進予防安全機能など、全方位に渡り新しくなったトヨタの意欲作だ。

そんな世界戦略車ヤリスの詳細について、カーライフ・ジャーナリストの渡辺 陽一郎氏が徹底的に解説する。もっともっと詳しくヤリスが知りたいあなたはこちらをチェック!

[筆者:渡辺 陽一郎/撮影:小林 岳夫・茂呂 幸正・トヨタ自動車]

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

監修トクダ トオル (MOTA編集長)

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