フォルクスワーゲン パサートCC 試乗レポート(2/4)
- 筆者: 松田 秀士
- カメラマン:島村栄二
VWが生み出す新たな流麗フォルム
ディメンジョンをベースモデルとなるパサート(セダン)と比較してみよう。全長は+30mmの4,815mm、全幅は+35mmの1,855mm。ただし、全高は-65mmの1,425mmだ。つまり、ワイド&ローなプロポーションであることが数値上からも見て取れる。もう一つ注目なのは、ホイールベースは2,710mmと変わらないものの、トレッドはフロントで+10mm、リヤはさらに+20mmと増加している。セダンに比べて全体にラウンドシェイプなデザインにしたことを受けて、リヤタイヤがフェンダーギリギリまで張り出して、よりグラマラスな演出をしている。しかもエレガントな印象をも表現しているのだ。
インテリアでは、2.0Lモデルではアルミパネルを多用してスポーティーな雰囲気を、V6モデルではバボナウッドをインストルメントパネルに使い質感を上げている。気になる後席だが、4シーターと割り切ったことで1席に付き独立したデザインが可能となり、これが素晴らしい座り心地を可能にしている。天井はやや低いが、リヤウィンドウが頭上まで覆うこともなく、光吸収率65%のガラスを採用しているので、日差しの強い日も快適だろう。もちろん、フットスペースはセダン譲りで広い。
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