トヨタ 新型 プリウスα[2014年マイナーチェンジモデル] 試乗レポート/渡辺陽一郎(3/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:茂呂幸正
プリウスαは、現代のマークII/チェイサー/クレスタ!?
セダンが全盛だった時代には、価格が少し高いLサイズカーとして、トヨタは「マークII」/「チェイサー」/「クレスタ」といった上級モデルを用意した。憧れの存在でありながら、少し頑張れば手が届くクルマでもあった。
今もマークIIの後継となる「マークX」は健在だが、セダンの需要が減り、マークXにはハイブリッドも用意されないから、売れ行きが落ち込んでいる。
その意味では、プリウスαが今日のマークII/チェイサー/クレスタなのだろう。実用的にはプリウスで十分だが、プリウスαになると内外装の質感が高まり、後席の居住性や荷室の機能も向上する。低燃費で実用性の高い売れ筋ハイブリッド車だが、ちょっと贅沢な要素を加えたところが魅力だ。
ちょっと贅沢なエコカー
ボディはプリウスよりもひとまわり大きいが、ワゴン風のスタイルにしたことで、斜め後方はプリウスαの方が少し見やすい。なので取りまわし性はさほど悪くない。
操舵感と乗り心地には、設計の古さが散見される。7人乗りに装着される3列目のシートは、座ると膝が持ち上がり、頭上と足元の空間も狭い。つまりは補助席だが、3列目シートを装着するために、駆動用電池をニッケル水素からリチウムイオンに変更して、荷室の床下から前席の中央に移した。なので7人乗りの価格は5人乗りに比べて20万円以上も高い(SUVなどでは3列目の相場は5~10万円)。
このように選ぶ時に注意すべき点もあるが、「普通のプリウスではちょっと物足りない」「少し贅沢な感じのエコカーが欲しい」と考えるユーザーにとって、プリウスαはちょうど良い選択肢だろう。
[レポート:渡辺陽一郎/Photo:茂呂幸正]
トヨタ 新型 プリウスα 「G」[7人乗り] 主要諸元
全長x全幅x全高:4630x1775x1575mm/ホイールベース:2780mm/車両重量:1480kg/駆動方式:前輪駆動(FF)/エンジン種類:直列4気筒 DOHC ガソリンエンジン/総排気量:1797cc/エンジン最高出力:99ps(73kW)/5200rpm/エンジン最大トルク:14.5kg-m(142N・m)/4000rpm/モーター種類:交流同期電動機(永久磁石式同期型モーター)/モーター最高出力:82ps(60kW)/モーター最大トルク:21.1kg-m(207N・m)/トランスミッション:電気式無段変速機/燃料消費率:26.2km/L[JC08モード燃費]/タイヤサイズ:205/60R16 92V/メーカー希望小売価格:3,178,145円[消費税込み]
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